錦織圭の魅力は?元テニスコーチが考える7つの理由

Tennis

錦織圭選手についての疑問、知りたいことを予想してみました。

錦織圭の魅力はどんなところですか?
錦織圭はこれからどう戦うべきなのか知りたい
錦織圭が使っているラケットはどういうものか教えてほしい

この3つの疑問に答えていきます。

私は大学時代にテニスコーチをやっていました。
テニス経験0から2年足らずでコーチになれたのは、ビデオが擦り切れるくらいたくさんのプロの試合を繰り返しみて研究したからです。

その後も長年にわたりトップレベルのプロ選手のプレイをたくさんみてきました。
そんな中、錦織圭選手が登場し、そのセンスあふれるプレイスタイルに魅了され、いつしか錦織圭選手を中心にプロの試合をみるようになりました。

こんな私が解説をしていきます。

この記事を読むと錦織圭選手の魅力がわかり、応援したくなるでしょう。

錦織圭の魅力 7つを紹介

外国人選手との体格さを感じさせない

錦織圭選手は公式サイトによると178cm、70kgと一般的な日本人男性と変わらない体格をしています。
スポーツ選手は身長が一般男子レベルでも筋肉量の多さから体重がある人が多いですが錦織圭選手は体重も一般レベル、もしくはどちらかというとやせ型に入ります。

このような体格で世界の強豪と互角に戦っているのはものすごいことです。

よく比較される松岡修造選手は188cm、85㎏と日本人離れした体格なので世界で戦えたことは納得のいくところです。

錦織圭選手はこの体格で世界の強豪と渡り合い、世界のトップレベルに上り詰めることができたのです。

ひと昔前に伊達公子選手が世界のトップレベルで活躍したのは記憶に残っているでしょうか?
彼女も錦織圭選手と同じように日本人としては一般的な体格でした。
類似するところがありますが、女性より男性の方が日本人と外国人とは体力差があり、スポーツ選手であれがさらにそれが顕著なのです。
そのようなハンディキャップがある中で世界のトップレベルで戦うことができるのは「天才」と表現することしかできません。

この体格差を感じさせない天才的なプレイが錦織圭選手の魅力の一つです。

テニスコート

フットワークがコートカバーリングの要

錦織圭選手の天才的なプレイを支えているのは人並み外れたフットワークの良さです。
外国選手に比べて体格的にハンディキャップがあるとコートカバーリングもかなりの難しくなります。
コートカバーリングとは、コート全体に飛んでくるボールを隅から隅までひろいまくることができる能力のことです。

身長が高い方が上のボールにラケットがとどきます。
手が長い方が球際に強く、ぎりぎりのところでボールを拾うことができます。

錦織圭選手はこのハンディキャップをフットワークでカバーしているのです。

錦織圭選手は両手打ちのバックハンドなのでコートカバーリングがさらに難しくなりますが、それを感じさせません。

足が速いのか?速いだけでカバーできるのか?という疑問が出てきますが試合をみているかぎりそこまで足は速くありません。
錦織圭選手は相手が打つ方向を瞬時に予測する能力に長けているのです。

普通にみえてしまう強靭的なコートカバーリングが錦織圭選手の魅力の一つです。

ショットのイマジネーションは一級品

テニスは前後左右空中と多面的にショットを打ち分けることで試合を有利な展開にもっていくことができます。

錦織圭選手はドロップショットやロブをたくみに使い、相手をほんろうしていくのです。

相手のショットをイメージするのが得意であり、相手に自分のショットをイメージさせないことも得意なのです。
いろいろなイマジネーションを働かせて、相手が予測できないショットを繰り出し、ポイントを重ねていくのです。

芸術的なイマジネーションの豊富さも錦織圭選手の魅力の一つです。

ショットの技術力(テクニック)が非常に高い

錦織圭選手の特徴的なショットで代表的なものはフォアハンドです。
通常、回転を強くかけるためのグリップはウエスタングリップで握りますが錦織圭選手はフルウエスタングリップで握っています。

フルウエスタングリップで握ることによってボールにより強い回転をかけることができるのです。

フォアハンド、バックハンドともに強い回転をかけることが可能なのでショートのクロスボールを両サイドに打つことができます。
コートいっぱいを使って角度のあるボールが打てるこのになるので対戦相手には脅威なのです。

コート全体を幅広く使うことができるショットのテクニックも錦織圭選手の魅力の一つです。

テニスコート

マイケルチャンによる覚醒

錦織圭選手はマイケルチャンをコーチに招いたことで覚醒したと言っても過言ではないでしょう。

皆さんはマイケルチャンをご存じでしょうか。
両親ともに台湾からの移民なのでアメリカ人ではありますが体格的には175cm72kgと錦織圭とほぼ変わりません。

シングルスの世界ランキングは最高2位でグランドスラムでは最年少優勝記録(17歳3か月)をもつ言わずと知れた名プレーヤーです。
当時の世界ランキング1位のイワン・レンドルに対して全仏オープンでアンダーサーブを打ったのは有名な話です。

プレイスタイルはベースラインを中心に力強い球を打ち、バックハンドが両手打ちで錦織圭と類似する部分がたくさんあります。
同じような感性をもち、同じようなプレイスタイルのマイケル・チャンにコーチングを受けたことが飛躍の要因となり、世界のトップランカーとして戦うことができているのです。

よりレベルアップして上位選手から勝利をあげられるようになったことが錦織圭選手の魅力の一つです。

メンタル面の強さ

松岡修造選手が世界で戦ったパイオニアのような存在ではありますが、シングルスの世界ランキングは最高46位で錦織圭の4位とはかなりの差があります。
世界のトップ4に入るのは、かなり次元の違う話です。

世界100位までの選手はあまりレベルの差がなくいつ勝っても負けてもおかしくないという時代がありました。
松岡修造の現役時代はそうでした。

しかし、錦織圭選手が戦ってきた世界のトッププレーヤーはなかなか負けることがありません。
歴代最強のトップ3といえるロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチの3人のみでしのぎを削っている時代が長く続きました。
この時代の世界トップ4に入るのはめちゃくちゃすごいことなのです。

そんな錦織圭のメンタル面が弱いわけがありません。

ライバルとしてしのぎを削る日本人が周りにいない中、世界で連戦を重ねて結果を残していく。
強靭なメンタルがあってこそなしえる技なのです。

日本テニス界への影響力は絶大

錦織圭選手の活躍は日本テニス界にとって大きなものです。

松岡修造選手が活躍した時代は日本人選手が世界で活躍するのはとてもハードルが高いことでした。
昔は世界で活躍するためには技術力だけでなく、財力がないと難しかったのです。
海外で試合をするには遠征費がかかります。
日本の試合で優勝しても遠征費をまかなうくらいの賞金はもらえません。
日本レベルで活躍してもスポンサー契約は難しく、他者にバックアップしてもらうことは難しかったのです。
そのため、世界に行くことができたのは世界で活躍するまでいろいろな試合に出るためにかかる費用を自分で負担できる人だけだったのです。
松岡修造は沢松奈生子など裕福な家庭の生まれでないと世界には行けない。
そんなイメージがありました。
一昔前に世界のトップで活躍する日本人選手が少なかったのは、金銭面な理由がかなり大きかったのです。

そんな状況では日本テニス界が盛り上がらないという松岡修造選手の働きかけにより錦織圭選手が活躍することで世界で日本人選手が活躍するハードルが低くなったのです。
錦織圭選手は日本人男子の平均的な体つきをしています。
身長が高くなくても、圧倒的なパワーがなくても世界で活躍するチャンスがあると数多くのプレーヤーに勇気を与えているのです。

最近は多くのプレーヤーが世界進出をしています。
錦織圭選手を超える日本人プレーヤーがあらわれることを期待したいところです。

テニスコート

元テニスコーチの私が考える錦織圭選手の課題

ケガをしないための身体作りを

錦織圭選手は年齢的にもテニス選手にとってピークを迎えています。
そんな中でケガが続くと、魅力あふれる圧倒的なプレイをみせることができなくなってしまいます。

他の選手に比べると身体が小さい分、身体にかかる負担が多くケガにつながっているのです。

テニストーナメントの特性として連戦を重ねて勝っていく必要があります。
グランドスラムは5セットマッチで、接戦になると4時間を超える試合になります。
疲労がたまり、ケガにつながるリスクが多くなります。

今までの経験、たくさんある情報を精査して最善の身体づくりに取り組んでほしいです。

シングルスのピークは20代とも言われていますが、トップの選手たちは30を超えても活躍を続けています。
身体をしっかりケアしてその選手たちについていくことができればトップシードに返り咲くことも不可能ではないでしょう。

ON OFFの切り替えを試合の中で

日本人気質からか、どんな状況でも一生懸命がむしゃらにボールを追いかけてポイントを取るのが錦織圭選手の魅力です。

しかし、勝ち進んで優勝するためには試合の中での攻めどころと抜きどころのメリハリをつけることが必要です。

皆さんはアンドレ・アガシ選手を知っていますか?
2000年前後に圧倒的な強さでグランドスラムを達成した名プレーヤーです。
右利きで両手のバックハンドとプレイスタイルが錦織圭と類似するものがありますが試合の進め方は他の選手にない独特なものでした。

テニスは4ポイントで1ゲームをとることができます。
普通 選手は3ポイント先にとられたとしてもなんとか挽回してそこから4ポイントとることを目指します。

しかし、アンドレアガシ選手は違いました。
はじめに3ポイント取られてしまうとそのゲームはあきらめて4ポイント目は打ち返さずに相手にゲームを取らせてしまうのです。

あからさまにサーブを返球せずにポイントを取られるなんて場面もありました。
1つのゲームの中で何とか粘ってそのゲームを取りにいくのではなくゲームを取る可能性が高い次のゲームに気持ちを切り替えていくのです。

私もはじめてアンドレ・アガシ選手のプレイを目の当たりにしたときはびっくりしました。
賛否両論ありましたが、グランドスラムを達成するという結果を残しました。

ここまで極端にやる必要はないと思いますが、連戦を勝ち抜いてグランドスラムで優勝するためにもっとメリハリをつけて試合に臨んでほしいです。

錦織圭選手のラケット紹介

錦織圭選手の使用しているラケットはWilson Ultra Tour 95 CV V3.0です。
プロテニスプレーヤーはラケットを独自にカスタマイズしているので多少違うところはありますが市販モデルはこのラケットになります。

Wilsonはアメリカのラケットメーカーで多くのプロテニスプレーヤーが使用しています。
錦織圭選手が使用しているWilson Ultra Tour 95 CV V3.0は標準のラケットに比べるとラケット面が小さいので、どちらかというと中級者、上級者向けのラケットになります。

ラケット面が小さいデメリットはスイートエリアが小さいので、ラケットの真ん中でボールをとらえることができないとしっかりとスピンをかけられなかったり、もう少しで届きそうなボール(例えばボレーなど)がとれなかったりするところです。

ラケット面が小さいメリットは、コンパクトなので振りぬきやすかったりスイートエリアでとらえることができれば力強いボールを打てることです。
購入を考える場合は、メリットデメリットを理解し、デメリットも受け入れた上で購入しましょう。

グリップサイズはG2とG3の2種類があります。
力がない人は細いグリップ、力が強い人は太いグリップを選ぶのが一般的ですが、自分のフィーリングの良さを一番に考えて選ぶようにしましょう。


錦織圭選手のようなラケットがよいけど中級者、上級者モデルは自分に扱えないとう初心者初級者の方はULTRA TOUR TEAM 100がおすすめです。
錦織圭選手と同じULTRA TOURシリーズですが、Wilsonのテクノロジーを駆使して初心者初級者に扱いやすい簡単テニスラケットになっています。

錦織圭選手のショットをイメージしつつ、テニスを楽しみましょう。

テニスコート

錦織圭の魅力は?元テニスインストラクターが考える7つの理由 まとめ

錦織圭選手の魅力は
天才的なプレイが外国人との体格差を感じさせない
フットワークとショットの読みが強靭的なコートカバーリングを実現
試合におけるショットは芸術的なイマジネーションが豊富
コート全体を幅広く攻めることができるテクニック
マイケル・チャンのコーチングによる覚醒
強靭なメンタルで世界で連戦を重ねて結果を残した
日本テニス界への影響力は絶大
錦織圭選手の課題は
連戦を勝ち抜く身体づくりとメリハリをつけた試合運びで体力を温存すること

最後に錦織圭に今後、期待したい姿をお伝えします。

2014年の全米オープンテニスで決勝を戦ったのは記憶にあると思います。
対戦相手はマリン・チリッチで最強ビック3ではありませんでした。

準決勝では最強ビック3の一人、ノバク・ジョコビッチを破って勢いがある状況でした。

錦織圭 全米オープン準決勝 ジョコビッチに勝利! 決勝進出はこちらから

私もドキドキして決勝を観ていましたが、残念ながらストレートで負けてしましました。
「日本人初めてのメジャーチャンピオンが・・・」と落胆したことを覚えています。

2022年6月の世界ランキングはけがなどのため83位です。
経験や有益な情報を生かした身体づくりをして、メリハリをつけた試合運びをすることで今一度トップシードに返り咲いてほしいです。

錦織圭選手のプレイスタイルからすると全米オープンと全豪オープンがグランドスラムで優勝するチャンスがあると思います。

昨年はゴルフのマスターズで松山英樹選手が優勝して日本人初のメジャーチャンピオンになりました。

松山英樹選手と同様に、テニス界でも日本人初のメジャーチャンピオンになる瞬間を目撃したいですね。

\みんなで錦織圭選手を応援しましょう/

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