スキー場のゲレンデは滑っているだけでとても楽しいものです。
しかし、回数を重ねたり、上手くなってくると物足りなく感じてくるものです。
そこで今回はゲレンデスキーの楽しみ方に興味があるあなたの疑問や知りたいことにこたえていきます。
ゲレンデスキーのコース別の楽しみ方を教えてほしい
ゲレンデアイテムの楽しみ方が知りたい
ゲレンデのコブや悪雪の簡単な滑り方を教えてほしい
こんにちは!!スキーブロガーのnaoberです。
私は東京育ちで、子供の頃から高校時代まで全くスキーをやったことがありませんでした。
大学時代に友達にスキーに誘われたことをきっかけ、スキーをはじめました。
スキーに魅了された私は短期間にたくさんの時間ゲレンデを滑り、経験2年足らずでスキーのインストラクターになりました。
インストラクターの研修では滑り方だけでなくゲレンデの楽しみ方も教えてくれました。
その後は、スキーの滑り方、楽しみ方をたくさんの人に伝えてきました。
こんな私が解説してきます。
この記事を読むとゲレンデスキーの楽しみ方がわかり、今すぐにでもスキー場に出かけたくなるでしょう。
ゲレンデスキーを思う存分楽しみたい方は是非参考にしてください。
スキー場コース別の楽しみ方
スキー場には一般的に初級、中級、上級コースがあります。
コースのよっていろいろな楽しみ方があるので興味をもったことにチャレンジしてみましょう。
初級コースでスピード感を味わおう
初級コースは斜度が10度前後で緩やかな斜面
斜度が緩いのでターンをする意識が強いとスキーが減速して止まってしまう
初級コースでは安全を確認して、ターンをあまりしないで直線的にスキーを走らせる
クローチングを組んで直滑降をやるのも楽しい
スキーの魅力の1つであるスピード感を安全に楽しむことができる
スピードを出すことができるようになると、上達のスピードもあがる
スピードを利用することでスキーは上手くなっていく
初級コースはスピードを出す練習をするのに適している
中級コース、上級コースではスピードを出そうとすると暴走する
初級コースでは周りに注意しながらスピードをあげて、程よいスピード感を楽しみましょう。
中級コースでターンを仕上げる感覚をやしなおう
中級コースは斜度が20度前後の少しスピードが出る斜面
直線的に滑っていると暴走して、止まれないで転んだり、人にぶつかってしまったりする危険性がある
中級コースを楽しむにはしっかりとターンをすることがポイント
フォールライン方向(雪玉がころころ転がっていく方向)を意識して滑っているとターン孤が浅くなり、どんどんスピードが出て暴走する
スピードを出すのは楽しいことだが自分でコントロールできないスピードは自分も周りの人も恐怖を感じる
ターンを仕上げるにはフォールライン方向(雪玉がころころ転がる方向)ではなく、その都度ターンをする方向を見ることが重要
両サイドが林に囲まれている場合はその林を目印として必ずターンをするたびに林を見る
ターンする方向を向くことでターン孤が深くなりターンを仕上げられる
中級コースではターンを仕上げることで程よいスピード感を感じながら気持ちよくターンを楽しみましょう。
上級コースで安全なスキーを覚えよう
上級コースは斜度が30度前後でスピードコントロールが難しい斜面
上級コースはターンを続けてやろうとするとターンの切り替え時にスピードが出て、どんどんスピードが上がる
中級コースと同じようにターン孤を深くしてターンを仕上げようとしても斜度が急なため難しい
上級者になってくればショートターンでスピードコントロールをして安全に上級コースを滑ることができるが、初級者には急斜面で小さく回るショートターンは至難の業
コース幅がある上級コースは中級コース同様にターンする方向をしっかり向いてターンを仕上げ、止まるくらいのスピードになったら次のターンに入れば滑り続けられる
しかし、コース幅がせまい上級コースは難しい
コース幅がせまい場合には無理をしないで斜滑降をしたら向きを変えて、また斜滑降をするようにして安全に滑り降りる
上級コースは初級者にとって楽しむのは難しいが上級コースを滑り降りる達成感がある
上手くなってくると、この達成感が楽しいと感じられるようになる
まずは安全に滑り降りることから覚える
ゲレンデアイテムの楽しみ方
ゲレンデにはただ滑り降りるだけでなく、違う楽しみ方ができるようにいろいろなアイテムがあります。
自分にできそう、これは楽しそうだというものからチャレンジしてみましょう。
常設ポールで爽快感を味わおう
スキー場によって常設ポールが立っている
初級者が楽しめるように緩斜面にポールが同じ間隔、同じ幅で立っているところもあれば、中級者以上の人が楽しめるようにポールが違う間隔、違う幅で立っていることもある
初級者の人は緩斜面にある同じ間隔、同じ幅で立っている常設ポールからチャレンジ
ポールとポールの間を滑ってそのスピードを争う競技スキー(アルペンスキー)はポールにぶつかりながらできるだけ最短距離を滑る
上級者はポールの側を滑る
しかし、初級者の人がポールの近くを通るとポールに引っかかりバランスを崩したり、転んだりするリスクがある
経験がない人、少ない人はあまりポールの近くを滑らずに少し離れたところを大きく回るようにする
常設ポールは自分の滑りたいように滑ることができない規制された状況で滑るので普通に緩斜面を滑るのとは全く違う感覚が得られる
簡単そうに見えて次のポールに入れない、止まってしまうなどちょっとした難しさがある
すべてのポールを滑りきることで爽快感を味わうことができるので、まだ滑ったことがない人は常設ポールを滑ってみましょう。
ウエーブでコブ斜面の感覚をつかもう
多くのスキー場では緩斜面の途中にウエーブが設置されている
ウエーブは波のようにアップダウンがあり、上り下りを繰り返して滑るところ
タイミングが合えば上に行ったり下に行ったりしながら心地よく滑ることができる
タイミングが合わなかったり、スキーの後ろに乗りすぎたりすると上に行ったときにジャンプをしてしまいバランスを崩して転倒することがある
ウエーブの滑り方は雪面コンタクトを常に保つことがポイント
雪面からスキーが離れないようになめるように滑る
滑り方は簡単
ウエーブを上り、頂点では両膝をしっかりと曲げる
ウエーブを下り、一番低いところでは両足を伸ばす
脚部の曲げ伸ばしを使うことで、目線が安定し、雪面をしっかりとコンタクトしたまま滑れる
ウエーブに慣れると上下動を使わなくてもある程度滑ることができますが、この動きはコブ斜面の滑り方と同じなので、コブ斜面が滑れるようになりたい人は意識して上下動を練習する
慣れてきたらスピードを上げてウエーブに入ることで、ウエーブ感、スピード感をより楽しみましょう。
ジャンプ台で気分爽快
スキー場にはいろいろな大きさのジャンプ台が用意されている
ワンメイクといって高いジャンプ台を豪快の飛ぶものや、簡易的にちょこっとジャンプを楽しむものなどがある
初級者の人は高いジャンプ台に行くことはないと思いますが、当たって砕けろなんて感じでチャレンジするのはNG
雪面でジャンプして着地するのは見た目以上にリスクがあり、衝撃が強いもの
軽い気持ちでチャレンジすると大けがのもと
初級者の人は簡易的なジャンプ台で楽しむ
簡易的なジャンプ台だからといって侮ってはいけない
ちょっとしたジャンプであってもスキーの後ろに乗りすぎているとスキーがすっぽぬけて転んでけがをする
ジャンプ台を見つけたら、いきなりジャンプをするのではなく、ジャンプをしないでジャンプ台の上を滑り、着地地点の雪面状況を確認してから、改めてジャンプ台に入るようにする
着地地点の雪質が固い場合は小さなジャンプでも衝撃が強いのではじめのうちは着地地点の雪質が緩い状況、新雪が少し積もっているようなやさしい状況から慣れるようにする
高いジャンプ台は上級者であってもリスクが高い
着地を失敗すると骨折や靭帯損傷などの大けがや頭を打って死んでしまうリスクがある
自分のリスク許容度を十分に考えてから行動する
チャレンジする場合はヘルメット、プロテクターは必須です。必ず身につけるようにしましょう。
コブ斜面や非圧雪ゾーンで実力チェック!!
コブ斜面や非圧雪ゾーンはある程度上手くならないと滑り降りることはできません。
自分の実力がどの程度か、以前より上手くなったかを見極められます。
コブ斜面で達成感を味わおう
コブ斜面を上手に滑れるようになることはすべてのスキーヤーにとって目標の1つ
不ぞろいなコブを滑り続けるのはリカバリーの連続で経験が少ないし初級者には、かなりハードルが高い
しかし、ラインを外さずに下までコブ斜面を降りられると達成感がめちゃくちゃある
自分が上手くなったと感じることができる瞬間
<コブ斜面が上手に滑れるようになる方法>
1.ウエーブ同様に、頂点では両足を曲げ、低い部分では両足を伸ばす
2.上手な人を見つけてその人と同じラインを滑る
3.コブの深いところではなく、少し浅い部分を滑るように心がける
はじめのうちは楽しいという感覚よりも難しい、悔しいという気持ちになる
しかし、この3つを意識して滑る回数を重ねるうちに少しずつ上手くなり楽しくなってい
はじめは緩斜面のコブ斜面、次は中斜面のコブ斜面と少しずつ難易度をあげていくようにしましょう。
きっと楽しく思える瞬間が訪れることでしょう。
非圧雪ゾーンで浮遊感を体感しよう
スキー場はほとんどの斜面が圧雪車でならされ、滑りやすくなっている
圧雪された斜面の朝一の1本目はとても滑りやすく、爽快感がある
スキー場によってはあえて圧雪しない、非圧雪ゾーンがある
非圧雪ゾーンは圧雪されたゲレンデに比べると滑るのが難しい
圧雪されたゲレンデに比べると雪面抵抗が大きくスピードが出ないので、慣れてくると簡単に思える
非圧雪ゾーンでは急激に方向を変えようとするとスキーに雪が引っかかり転倒する
焦らずにゆっくりとスキーを回せば問題なし
車でいう急ハンドルではなく、ゆっくりとハンドルを切るようなイメージでターンをすればスムーズに滑れる
後傾にならないように身体を前にもっていこうとしすぎると腰が折れ、前傾が過度になり、ちょっとした雪面変化で前方向につんのめったり、転倒したりすることがある
中斜面の滑り方同様に次のターン方向を見てターンを仕上げることが重要
新雪が積もった非圧雪ゾーンはパラダイス
圧雪された斜面では味わうことができないフワフワの浮遊感を楽しめる
いきない、非圧雪ソーンに入るのは勇気がいるし、難しい
はじめのうちは圧雪されたゲレンデの端に圧雪されていない部分が残っているのを見つけて練習する
問題なく滑ることができるようになってから非圧雪ゾーンで滑るのが良いでしょう。
元スキーインストラクターおすすめのゲレンデスキーの楽しみ方ベスト3
紹介したゲレンデスキーの楽しみ方はどれもおすすめできるものですが、特にわたしが好きな楽しみ方を3つ紹介します。
第3位 常設ポールはアルペン選手の気分になれる
スキーのワールドカップで皆川健太郎選手や、上村愛子選手が活躍していたことは記憶の新しいところだと思います。
上村愛子選手がやっていたモーグル競技は一般スキーヤーが真似するにはハードルが高いですが皆川健太郎選手がやっていたアルペン競技はだれでも同じような感じで滑ることができます。
単純にポールとポールの間を滑り、速ければ良いのです。
レベルの差はあるにせよ、同じような感覚で滑ることができるのです。
緩斜面で同じ間隔で立っている常設ポールでもアルペンレーサーになった気分で滑ると、とても楽しいですよ。
物足りなくなったら、中級者以上向けの常設ポールにチャレンジしてみましょう。
第2位 コブ斜面は達成感MAX
コブ斜面は私がスキーにはまった当初によく滑っていた斜面です。
あまり上手ではない人が何を見て「この人は上手い」と感じるでしょうか?
圧雪されいるゲレンデを大回りしている人でしょうか?
非圧雪ゾーンでショートターンをしている人でしょうか?
人によって見立ては様々ではありますが、多くの人はコブ斜面をショートターンでラインを外さずに滑ってくるのを見ると、この人は上手いと感じると思います。
少なからず私もその一人でした。
見た目から難しいと思われるコブ斜面をショートターンでラインを外さないで滑り降りる人を目の前で見て「かっこいい」「あんな風に滑りたい」と衝撃を受けたのです。
それからというものスキー場に行くとコブ斜面を見つけて朝から晩まで滑っていました。
少しずつですが上手くなっていくのが楽しくてしょうがなかったのです。
コブ斜面をラインを外さずにコースの上から下まで滑り降りることがはじめてできたときには達成感が半端ない状況でした。
めちゃくちゃ嬉しかったのを今でも覚えています。
カービングスキーに変わってからはスキーの幅が広く長さも短くなり、ノーマルスキーよりもコブを滑りやすくなっています。
ノーマルスキーの時代に比べると難易度は下がっています。
コブ斜面を滑りきる達成感を味わいたい人はコースいっぱいに広がるコブ斜面にチャレンジしましょう。
第1位 非圧雪ゾーンはスキーの醍醐味
非圧雪ゾーンを滑れるようになるとスキーの楽しさが広がります。
リフト下の非圧雪ゾーンを滑るとリフトに乗っている人がみんなのぞき込みます。
オーディエンスの前で滑りを披露しているような何とも言えない充実感があります。
深雪の中は地に足がついていないような状況で浮遊感がありとても楽しいシチュエーションです。
私は一時期、非圧雪ゾーンで新雪や深雪を滑るのにはまり、新雪や深雪を求めていろいろなスキー場に行きました。
コブ斜面は年齢を重ねていくと上級者であっても難しくなっていきますが、深雪は老若男女誰しも楽しむことできます。
誰でも楽しめるという点から第1位にしました。
コブ斜面も楽しいですがやっぱり非圧雪ゾーンの新雪、深雪が一番です。
フワフワな雪がやさしく身体を受け止めてくれるのです。
非圧雪ゾーンは新雪が積もっている状況であれば初級者でも十分楽しめるシチュエーションです。
新雪が積もっている非圧雪ゾーンに入って、スキーの醍醐味を味わいましょう。
元スキーインストラクター直伝!! ゲレンデスキーの楽しみ方8選 まとめ
<ゲレンデスキーの楽しみ方>
初級コースでスピード感を味わう
中級コースでターンを仕上げる感覚をやしなう
上級コースで安全なスキーを覚える
常設ポールで爽快感を味わう
ウエーブでコブ斜面の感覚をつかむ
ジャンプ台で気分爽快になる
コブ斜面で達成感を味わう
非圧雪ゾーンで浮遊感を体感する
ゲレンデスキーは滑り降りるだけでも楽しいものです。
しかし、それ以外にもたくさんの楽しみ方があるのです。
この記事を参考にしていろいろな楽しみ方を試して、ゲレンデスキーをより一層楽しみましょう。
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