バックカントリースキーで気持ちよく滑る3つの方法とは? 

バックカントリースキーski

スキーはゲレンデを滑ることからはじめますが、それ以外にいろいろな楽しみ方があります。
ポールバーンを滑る競技スキーや整備されていない非圧雪斜面を滑るバックカントリースキー略してbcスキーなどがあります。
ゲレンデスキーはとても楽しいものですが、滑走数が増えてくると違った楽しみ方がしたくなります。
そこで今回はバックカントリースキーをやってみようと考えている人の疑問や知りたいことにこたえていきます。

bcスキーで快感を味わえる滑り方を教えてほしい
bcスキーを手軽に楽しめる方法が知りたい
bcスキーで快感を味わったシチュエーションが知りたい

naober
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こんにちは!!スキーブロガーのnaoberです。
私はスキーのインストラクターを10年以上やっています。
スキー歴2年足らずでインストラクターになったので経験不足で新雪や深雪に入るのに苦手意識があって嫌がっていました。

新雪や深雪の中は足場がなく不安定なので、すぐにバランスを崩して転んでしまうことが多かったからです。

転んでしまうと必ずといっていいほどスキー板が外れていました。
スキー板が外れてしまうと深雪の中に埋もれてなかなか見つからないし見つかっても新雪がたくさんブーツについているのでスキー板を履くのも大変です。
こんな理由から新雪や深雪に入ることを拒んでいました。


しかし、インストラクターたるものどんな斜面でも滑れなくてはだめだとの先輩インストラクターの教えから、転んでも転んでも「行くぞ」と言われ新雪や深雪にトライしていました。

その甲斐あってか徐々に新雪や深雪を転ばずに滑れるようになりました。
新雪や深雪をある程度滑れるようになると楽しくてしょうがなくなり大好きになったのです。

新雪や深雪斜面の上から下まで転ばずに滑り降りるのはとても達成感があります。
また、斜面を滑りきったという満足感もあるのです。

この達成感と満足感が重なることが快感なのです。


こんな私が解説していきます。

この記事を読むと上級者でなくてもbcスキーで気持ちよく滑る方法がわかります。
ゲレンデスキーに飽きた方、今までと違った感覚でスキーを楽しみたい方には必見です。

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bcスキーで気持ちよく滑る方法

バックカントリースキー
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新雪や深雪の滑り方には大きく分けて2種類あります。
2つの滑り方を確認し、簡単な滑り方から取り組むようにして、できるようになったらちょっと難しい滑り方に挑戦しましょう。

重力の方向を意識する滑り方(簡単)

滑っているときは斜面に対して垂直に立つという意識ではなく重力の方向に対してまっすぐ立つイメージをもつ
重力の方向を意識すると体の傾きが斜面に対して90度よりも大きな角度になるので後傾だと感じるがそうではない。
垂直に立つ意識だと身体が突っ込みやすくバランスが悪い
急斜面でも緩斜面でも重力の方向にまっすぐ立って滑るのがポイント
新雪や深雪は滑走性が高くないのでちょっと後傾気味の方がバランスがよい
トップが少し浮くようなポジションで浮力をたくさん感じながら滑れる
誰でも簡単に滑れる滑り方でプルークスタンス(ㇵの字)でもOK

スキーのトップからテールを使う滑り方(ちょっと難しい)

重心を意識する簡単な滑り方ができたらこの滑り方を試してほしい
重力の方向を意識した滑り方は常にテール寄り(スキーの後ろ)に重心がある
そのためスキーのトップは少し浮いたような形になり、その状態をキープしながら浮力を感じて滑る
今回ご紹介する滑り方はスキーのトップを浮かさないでトップから雪面にコンタクトしてテールから抜けていくイメージで滑る
イルカが頭から水面に入り、勢いよく空中にとびだすイメージ
意識するのはフォールライン方向ではなく常にスキーが行く方向に重心を移動していくこと
トップを雪面にコンタクトするとスキー板に圧がかかり(たわみ)、その圧が解放されたときにスキーが抜ける(はしる)かんじになる
整地されたバーンで行うのは難しいが新雪や深雪はスピードが出ないのでやりやす
このターンを繰り返し行うことができると次元が違う浮遊感を味わうことができ、間違いなく今まで体験したことのない感覚を味わうことができる

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bcスキーの手軽な楽しみ方3選

バックカントリースキー
naober
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bcスキーの楽しみ方はいろいろあります。
まずはゲレンデの非圧雪斜面でレベルアップを目指し、慣れてきたら次のステップとしてゲレンデ以外の楽しみ方にチャレンジしましょう。
今回は3つの楽しみ方を紹介します。

ツリーランはリスクあり

ツリーランとは新雪や深雪が積もった林の木々の間を滑走するもの
最近では非圧雪エリアの人気が高まりスキー場の中にツリーランのコースがある
木々の中を滑りぬけるスリルと滑り終わったときの達成感により、快感を味わえる
東京から近いところだと神立スノーリゾート、少し離れたところだと斑尾高原などにツリーランのコースがある
ツリーランはとても魅力的ですが危険度も高い
ゲレンデの障害物はマットをまくようにして衝撃を減らす工夫がしてある
しかし、木々の中を抜けるツリーランコースにはない
木に直接ぶつかってけがをするリスクがある
ツリーランをやるような場所は通常のゲレンデと違い起伏が激しいことがあり、急に落ち込みがあったり、少し上るような斜面になったりと一定ではないことが多い
中級者にはすこしハードルが高い
中級者までの人はツリーラン以外のbcスキーを多くこなし、自信がついたうえでツリーランに挑戦しましょう。

ヘリスキーはちょっと贅沢

ヘリスキー

ヘリスキーとは雪山をヘリコプターで上がり、そこから滑り降りるもの
スキー場(ゲレンデ)ではないので誰も滑っていない斜面を長距離にわたって滑り降りることができる
ヘリコプターに乗るのもテンションが上がる
そこから誰もいない斜面を自由にのびのびと滑り降りる
ガイドも常駐するので危険な場所は回避してくれて安全に滑れる
日本では栂池高原などで楽しめる
スキー場とは違った世界を体感し、滑ることで得られる充実感や満足感を味わいましょう。

山スキーは体力が必要

山スキー

リフトのない雪山を自分の足で登って滑り降りるもの
スノーシューを履いていろいろな荷物を持っていくので、多少体力が必要
頑張って登った後の滑走はたとえ短い時間であっても格別なものとなるのは間違いない
登山が好きな方に向いている
根子岳や草津白根山など初心者でも楽しめる場所もあるのでそのようなところから始めるのがおすすめ
山を登りながら絶景を楽しみ、スキーで滑りながら爽快感を味わうことができる
スキーは一挙両得とも言えるスキーのスタイルで快い感覚が得られることでしょう。

元スキーインストラクター(私)が体験したbcスキーで気持ちよく滑れたシチュエーションベスト3

naober
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たくさんのbcスキーの滑りの中で私が体験した気持ちよく滑れたシチュエーションを紹介します。
雪の状況は千差万別、同じようなシチュエーションは何度も味わえないものです。
みなさんもたくさんbcスキーを滑り、思い出に深く残る体験をしましょう。

バックカントリースキー

ツリーランはリスクと面白さが表裏一体

ツリーランは林の中で木と木の間をすり抜けて滑るので危険がともないます。
木がない斜面であれば自分の好きなように滑れますが、ツリーランはある程度滑るコースが規制(制限)されます。
皆さんは緩斜面に常駐してあるポールバーンを滑ったことはありませんか?
滑るのが簡単な緩斜面なのにボールとポールの間を抜けなければならないという規制が加わるだけで滑りづらく難しいと感じます。
ボールバーンと同じようにツリーランは滑るコースが限定されるので難易度が上がるのです。
ポールは当たっても大けがする可能性は低いですが、木が当たると大けがの可能性があります。
ツリーランで木々の間をすり抜ける爽快感はたまらないものですが、そこにはリスクが存在するのです。
リスクと面白さが表裏一体の斜面を滑りきったときはとても気持ちのよい瞬間でした。

ピーカン(快晴)の深雪1本目はパトロール特権!!

晴天

私はスキーのインストラクター以外にスキー場のパトロールもやっていました。
スキー場は朝一番にパトロールがリフトに乗りコースの状態が安全かどうか確認します。
安全が認められてからお客さんが滑り始めるのです。
特に深雪が多く積もった非圧雪の斜面は雪崩の心配があるので必ずパトロールが滑ります。
誰も入っていない深雪をピーカン(快晴)の中、滑り降りるのはとても気持ちがよい体験でした。
仕事なので「ありがとうございまーす」「サイコー」と心の中で思いながら無言で滑りました。
パトロールでなくても朝の初めの一本は格別なものです。是非早起きして滑ってみましょう。

ナイタースキーは、すべてをきれいに見せてくれる

ナイター

スキー場は雪があると幻想的な景色にかわります。
さらにナイターになると幻想的な景色がさらにレベルアップします。
さらにさらにナイターで深雪を滑れるのは格別です。
地元のスキーヤーであれば簡単なことかもしれませんが、東京近郊に住んでいる週末スキーヤーにとってはなかなか巡り合えないシチュエーションなのです。
深雪は朝からたくさんの人が滑るとすぐに荒れてしまいます。
ナイターで深雪を滑るためには、たくさんの人が滑っても雪がつもりづづけるほど雪が降る必要があります。
そんな状況にはめったにおめにかかれないのです。
私が体験したときは日中は雪が降り続いていましたが、ナイターの時間になると雪は止んで月が見えるほどの天気になりました。そんな中で深雪を滑れる状況を思い浮かべてみてください。
幻想的な風景の中、月とナイターの光を浴びながら深雪を滑るのは極上のスキー体験でした
雪の多い時期(1月下旬から2月中旬)はチャンスがあります。
日中に雪が多く降り続いている日は非圧雪ゾーンのあるスキー場のナイターに行ってみてください。
きっとわたしのような体験ができるでしょう。

バックカントリースキーで気持ちよく滑る3つの方法とは? まとめ

bcスキーで重力の方向を意識して滑ると快感が得られる
bcスキーでスキーのトップからテールを使って滑ると次元の違う楽しさを味わえる
ツリーラン、ヘリスキー、山スキーは今まで以上に気持ちよく滑れる可能性大
朝の一本目、ナイターの深雪はさらに格別なものである

naober
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bcスキーはゲレンデスキーでは得られない、満足感や達成感を味わうことができる万人におすすめのスキースタイルです。

リスクがあるのがちょっと・・・と思う人は、リスクなく安全に楽しむことができるゲレンデ内の非圧雪ゾーンからスタートしてください。
上級者で腕に自信がある人は自分のリスク許容度を考えながらいろいろなシチュエーションにチャレンジ!!

きっと満足度の高い体験ができるでしょう。


安全なバックカントリースキーの楽しみ方とは?こちらから

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