皆さんの知りたいことはこの2つでしょうか?
バックハンドがなかなか上達しない
簡単にレベルアップする方法が知りたい
自分には、どのようなバックハンドの打ち方が向いているか教えてほしい
この記事を読むと簡単にレベルアップする方法がわかります。
私はテニスのインストラクターを10年以上やっていました。
テニス経験0からテニススクールの研修生になり、その後テニスのインストラクターになりました。
18歳からテニスをはじめたので感覚でテニスをやらずに、どうすれば簡単に打てるようになるか、いろいろと考え工夫をしながら上手になりました。
それをお客さんに還元していました。
こんな私が解説をしていきます。
この記事を最後まで読むとバックハンドが安定して打てるようになり、プレーの幅が広がってより一層、高いレベルでテニスを楽しむことができます。
簡単にバックハンドが打てるようになりたい人、伸び悩んでいる人には必見です。
バックハンドのいろいろな打ち方がわかります
グリップの握り方はいろいろ
バックハンドのグリップの握り方は大きく分けて3つあります。
ラケット面を立てて包丁のように握るコンチネンタルグリップ
ラケット面に手のひらをあてて、そのままグリップまでずらして握るイースタングリップ
ラケット面を空に向けて真上から握るウエスタングリップです。
グリップの握り方について厚い薄いという表現を使います。
コンチネンタルグリップ⇒イースタングリップ⇒ウエスタングリップの順で厚いグリップとなります。
一番薄いグリップがコンチネンタルグリップです。
どんなショットもベースはコンチネンタルグリップです。
できるだけコンチネンタルグリップで練習して打つようにして、難しいようであれば少しずつグリップを厚くするようにしてください。
手首の使い方はフォアハンドの応用
フォアハンドもバックハンドも基本的には手首の使い方は一緒です。
フォアハンドは雑巾を使って窓ふきをするように手首を使います。
片手打ちのバックハンドは窓ふきのイメージを手のひらではなく手の甲でやるだけです。
言い方を変えるとフォアハンドは人と別れるときにやる「バイバイ」と同じ使い方、バックハンドは自分のほうに向けて「バイバイ」する感じです。
手首はボールを投げるのと同じように折るように使わないでください。
手首を折るように使うとボールに回転がかからず、フラットにラケットがあたるので、遠くに飛んでいってしまいます。
初心者で力がある人が打つとコートの外に飛んでいってしまうのはそのためです。
手首は折らずに回すように使いましょう。
両手打ちのバックハンドは安定感抜群
両手打ちのバックハンドはバックハンドの打ち方の中で一番安定して打つことができます。
何故かというと両手でラケットを持っているので一番動きが制限られるからです。
身体から打つ位置が近いので手打ちになりにくくなります。
そのため身体全体を使って安定したショットを継続して打つことができるのです。
打ち方はいたって簡単です。右利きの人を例に挙げます。
左手でフォアハンドを打つように握ります。
低い位置に引いて前に出すように打ちます。そこに右手を添えるだけです。
右手が強くなるとうまくいかないのでラケットを引いた状態から左手のフォアハンドを打つイメージを強くもつことが重要です。
慣れてきたら右手もしっかりと握るようにしましょう。
片手打ちのバックハンドは ちょっと難易度up
片手打ちのバックハンドはフォアハンドと全く違う打ち方なので難しいと思う人も多いと思います。
しかし、打ち方のコツを理解して実践することができればフォアハンドよりも簡単です。
フォアハンドは身体から離れたところで打つので打点が一定になりません。
毎日のように練習する人は安定させることができますが、練習時間が少ない人には難しくなります。
フォアハンドは身体から離れてスイングするので手打ちになりやすくなります。
片手うちのバックハンドはフォアハンドに比べると身体の近くでスイングするので自由度が低くなる分、手打ちになりにくく安定したショットが打てます。
打ち方は両手打ち同様に簡単です。
両手打ちのバックハンドと同じような要領です。
右利きの人を例に挙げます。
左手でフォアハンドを打つように握ります。
ラケットを低い位置に引いて前に出すように打ちます。
そこに右手を添えるだけです。
次に両手で打つ感覚をもちながら左手を放して右手一本で打つようにします。
この手順で練習すればすぐに片手で打てるようになります。
フォアハンドと同じようにラケットを回して遠心力を使って打つ人もいますが、はじめはラケットを低い位置に引いて前に出す単純な打ち方で練習しましょう。
スライスショットは難易度up
スライスショットは片手、両手打ちのバックハンドよりも難易度が少し高くなります。
私もインストラクター時代にスライスショットをレクチャーするのが一番苦労しました。
通常のショットと逆の回転(スライス回転)をかけるのでイメージがしづらく難しいのです。
経験がない人がスライスショットを打とうとすると回転がかかりすぎて力の弱いボールが「ふわぁっ」と上に飛んでいき、ドロップショットのようになります。
回転がかかりすぎで弱いボールにならないようにするには、ラケットを立て、フラットにボールにコンタクトしてからスライス回転をかけていくように打ちます。
イメージは図の通りです。
このようなイメージで打つことができればボールに厚くラケットフェイスをあてることができます。
ネットすれすれにボールが飛んでいき相手コートではあまりバウンドしない滑るようなボールになります。
バックハンドボレーも基本的にはこのスライスショットと同じように打ちます。
ボレーはストロークに比べると打つまでの時間が短いので大きな動きを極力抑えたコンパクトな打ち方になります。
飛んでくるボールの飛球線上にラケットを構え、その位置からあまりラケットを動かさないようにして身体全体で体重移動しながらフラットにボールにコンタクトし、その後にスライス回転をかけるようにします。
そうすることでボールにスライス回転がかかり、弾みづらい相手が返しにくいボールを打つことができるのです。
スライスショットをマスターするとプレーの幅が一段と広がります。
はじめは上手くいかないかもしれませんが繰り返し練習してマスターしていきましょう。
両手打ち・片手打ち・スライスショットはどんな人に向いているかがわかります
両手打ちが向いているのは安定を求める人
男子プロの世界ではひと昔前までは片手うちが主流でしたが最近は両手でバックハンドを打つプレーヤーが多くなっています。
錦織選手やノバク・ジョコビッチ選手が良い例です。
両手打ちの利点としてはスピン量を多くできることです。
スピン量を多くするとコート全体を使って幅広いショットを打つことができます。
相手がボレーをしようと前に出てきたときに狭いスペースでもスピン量が多いショットであればアウトをしないで抜くことができます。
現在のプロテニスはベースラインでプレーするのが主流になっているので両手打ちの選手が増えているのです。
高いレベルでストロークを打ち合いたい人は両手打ちがお勧めです。
リーチが短くなるのでコートカバーリングは片手打ちに比べると多少難があります。
コートカバーリングが狭いダブルスを中心とやる人にはお勧めです。
女性は男性に比べると非力のため両手で打ったほうが力負けしないボールが打てます。
女性には両手打ちがお勧めです。
私は初心者にバックハンドを教えるときは必ず、両手打ちを教えています。
今からテニスをはじめようとしている人は両手打ちを覚えましょう。
片手打ちに比べ、ショット自体が早く身につくのは両手打ちです。
経験が少なく、バックハンドが安定しない人は両手打ちを練習しましょう。
片手打ちが向いているのは力が強い人
昔は男子プロの世界では片手打ちが主流でした。
両手打ちに比べて片手打ちは遠いところまでラケットが届くので幅広くコートカバーリングができます。
両手打ちでは強く打ち返せないぎりぎりのところでもしっかりと打つことができるのです。
プロレベルであればフットワークをしっかりと使い、両手打ちでもコートカバーリングには問題がありませんが、アマチュアレベルだと違います。
コートカバーリングが苦手な人、足が遅めの人は片手打ちを選ぶのも良いでしょう。
シングルスを中心としてやりたい人にも向いています。
両手打ちでシングルスをやるとコートカバーリングが大変です。
フットワークに自信はないけどシングルスもやってみたいという人にはお勧めです。
力がある人は両手打ちだと強く打とうとして手首が返り、上手くボールにスピンをかけられないことがあります。
実際私もそうでした。軽く打ち返すだけであれば簡単に打てるのですが、力を入れようとすると後ろの手が強くなり手首が曲がって打ってしまうという現象が起きます。
そうするとスピンがかからずアウトボールになってしまうのです。
練習量が少なく、力がある人は片手打ちが向いていると言えるでしょう。
スライスショットが向いているのはミスをしたくない人
スライスショットは強く打つショットではありません。
そのためストロークでミスを少なくしたい人にお勧めです。
卓球のカットマンを知っていますか?
カットマンはテニスで言う、スライスショットで相手の攻撃のボールをつなぎ、ミスを待つ戦略をとるプレーヤーのことです。
攻めより守りという人にはお勧めです。
ネットプレーを中心にやりたい人にもお勧めです。
スライスショットはスピードはありませんが相手に攻め込ませづらいボールです。
ネットに出るときにはアプローチショットとしてスライスショットを打つのが一般的です。
ダブルスなどで前に出る機会が多い人はスライスショットを覚えましょう。
しかし、スライスショットだけでは相手が前に出てきたときに対応しきれません。
スライスショットは上に向かって回転するボールなのでボレーをするのは片手・両手のバックハンドよりも簡単になります。
相手にボレーをさせるときには片手・両手打ちのような下に向かって回転するボールを打ったほうがミスをしてくれる可能性が増えます。
スライスショットだとボレーに出てきた相手の狭い隙間を抜くショットを打つのは容易ではありません。
そのため、スライスショットは両手or片手のバックハンドのどちらかをマスターした上でバリエーションを増やすショットとして覚えていくのが良いでしょう。
効率的な練習方法でより短期間で上手になることができます
両手打ちの練習方法は利き手をリラックス
右利きの人を例に挙げます。
フォアハンドと同じように左手でグリップを握ります。
まずは左手のフォアハンドとして左手一本で打つようにします。
慣れてきたら、右手を軽く添えてショットを打ちます。
この2つの打ち方を繰り返してやりながら、両手打ちの感覚が良くなってきたら、継続して両手のみで打ち返すようにします。
右手を強く握ってショットを打つと力みが先行して良いボールを打つのが難しくなります。
右手はリラックスして握る意識を常にもちながら練習しましょう。
片手打ちの練習方法は両手打ちのイメージをもちながら
右利きの人を例に挙げます。フォアハンドと同じように左手で握ります。
まずは左手のフォアハンドとして左手一本で打つようにしましょう。
慣れてきたら、右手を軽く添えてショットを打ちます。
その次に右手を軽く添えて打ったショットのイメージを持ちながら左手を放してスイングします。
この二つのショットを繰り返して行い片手打ちの感覚が良くなってきたら、片手打ちのみでショットを打つようにします。
片手になると身体が開きやすくなるので打ち終わった後も頭を残すイメージで打ちましょう。
スライスショットの練習方法はボールにスライス回転をかけるところから
ボールにスライス回転をかけようとするとはじめは力の弱いボールが上に飛んでいきます。
はじめは上に飛んでOKです。
まずはボールにスライス回転をかけることを覚えてください。
その次にボールが高い方向に飛ばないようにスライス回転をかける意識をもちながら空を向いていたラケット面を徐々にネットと平行になる方向に立てていきます。
打ち終わった後のボールの軌道がネットを超える、すれすれの位置になるようにラケット面の角度を調整します。
ネットを超える、すれすれになるような軌道を描けるようになったら、それに加えてラケット面を空に向けてフォロースルーを大きく取ります。
フォロースルーを大きくとることで相手コートで弾みの少ない滑ったスライスショットが打てるようになるのです。
ショットを打ち合う方向はとても重要です
両手打ち、片手打ち、スライスショットすべてにおいて打ち合う方向は逆クロスにしましょう。
順クロスとは振り抜く方向で打ち合うこと、逆クロスとは振り抜くのと逆方向で打ち合うことになります。
図でいうとデュースサイドでバックハンドを打ち合う感じです。※右利きの場合
アドバンテージサイドでの順クロス方向の打ち合いだと打点が身体から離れた位置になります。
打点が身体から離れていると手打ちになりやすくなります。
逆クロス方向だと打点が身体に近い位置になります。
そうすると身体全体で打つような感じになり、手打ちになりにくく、身体を使った体重の乗ったボールを打つことができます。
手打ちを防ぐためにも逆クロスに打つのがベースになります。
町中のテニスコートを見ると順クロスで打ち合っている人が多く見られます。
順クロスで打ち合っているだけだと簡単に上手にはなりません。
逆クロスで打ち合うことがポイントです。
逆クロスで打ち合う練習をすることが短時間で上手になる秘訣です。
順クロスに打つときも逆クロスで打つイメージを残して打つことが大切です。
逆クロスのイメージをもって打つことで順クロスでも手打ちを防ぎ、体重の乗ったボールを打つことができるのです。
【事実】硬式テニスのバックハンドをマスターしてレベルアップ!! 自分に合った打ち方をみつけよう コツをつかめばフォアハンドより簡単です まとめ
両手打ちはベースラインでプロのように打ち合いたい人や女性に向いています
片手打ちは力があり、コートカバーリングが苦手な人に向いています
スライスショットは、前に出てプレーをする機会が多い人に向いています
両手打ち、片手打ちを覚えたのちのバリエーションとして覚えましょう
効率の良い練習法でレベルアップするには
順クロスではなく、逆クロスで打ち合うことがポイント
逆クロスで打ち合うと打点が身体に近くなり、手打ちではない、体重の乗った良いボールを打つことができるようになります
バックハンドが打てるようになるのは上級者への第一歩です。
中級者レベルまでは試合をしていてバック側を攻められるとミスが多くなり負けることが多くなります。
フォアハンドで回り込むのも限界があるのです。
バックハンドが安定して打てるようになると今までのテニスとは違った景色が見えるようになります。
バックハンドを習得し、より一層レベルアップしたテニスを楽しみましょう。
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