スキーの上達について興味があるあなたが知りたいことを予想しました。
短期間で上達する方法を教えてほしい?
上級者がどのように上手なったかを知りたい。
運動が不得意でも上手になれるのか?
この記事を読むとスキーが上手くなるためのポイントが分かります。
私は子供の頃から高校時代まで全くスキーをやったことがありませんでした。
19歳のときにテニススクールで開催されたスキー合宿に参加してはじめてスキーをやりました。
ウインタースポーツを全くやったことがなかった私は、スキーの魅力にドハマりして滑り続けた結果 わずか2年足らずでスキーのインストラクターになることができました。
こんな私が解説をしてきます。
この記事を最後まで読んで実践することでスキーが短期間で上手になります。
はやく上手になっていろいろな斜面を気持ちよく滑れるようになりたい人は是非参考にしてください。
短期間でスキーが上手になる5つの方法
プルークボーゲンがすべての滑り方のベース
初心者はいきなりスキー板を平行にして(パラレルスタンス)滑るのは難しいことです。
安定しない雪面でバランスを保つため、簡単な曲がり方を覚えるためにはプルークボーゲンで滑る必要があります。
プルークボーゲンとはスキーをㇵの字に開いてターンをする滑り方です。
ㇵの字で滑るのが恥ずかしいとすぐに嫌がってパラレルスタンスにする人もいますが、バランスがとりづらいので転倒やけがのリスクが高くなります。
プルークボーゲンで緩斜面から急斜面までいろいろなシチュエーションで滑れるようになってからパラレルスタンスにしていきましょう。
パラレルスタンスになってもベースはプルークボーゲンです。
プルークボーゲンで滑っているようなイメージをもちつつ、パラレルスタンスで滑ることが重要です。
いろいろな滑りをする中で上手くいかなくなったときには基本に戻り、プルークボーゲンでやってみる必要があります。
どのレベルになってもプルークボーゲンがベースになります。
シュテムターンは上達の弊害
上達の過程で、プルークボーゲン⇒シュテムターン⇒パラレルターンという順番で教える人もいますが、シュテムターンは上達のスピードを遅くします。
シュテムターンはパラレルスタンスで斜滑降をしてターンするときにスキーをㇵの字に開きだして曲がる滑り方です。
シュテムターンを上達の途中で覚えてしまうと、スキーを開きだすという感覚から抜け出すことが難しくなります。
いつまでもシュテムが抜けない人はたくさんいるのです。
プルークボーゲンでいろいろな斜面をある程度滑れるようになったらシュテムターンをはぶいてパラレルターンに移行していくようにしましょう。
やり方は簡単です。
プルークボーゲンのㇵの字を少しずつ小さくしていくだけです。
ㇵの字を小さくするとはじめはバランスが取りにくくなりますが、続けていると徐々に慣れていきます。
小さいㇵの字で滑っているとスピードが上がり、それに伴い自然とパラレルスタンスに移行していくのです。
上手くいかなくてもターンのときにスキーを横に開きだす滑り方(シュテムターン)は極力行わないようにしましょう。
整備された斜面でパラレルスタンスを覚える
プルークボーゲンでいろいろな斜面が滑れるようになり、スタンスを小さくできるようになってきたら、パラレルターンまでもうすぐです。
雪があまり浮いていない、凹凸のないしっかりと整備されている斜面を選んで練習するようにしましょう。
雪がういていたり、凹凸があったりするとそこにスキーのテール(後ろ側)が引っかかり、スムーズにターンする弊害になります。
スキーがズレにくくなりパラレルターンになりにくいのです。
凹凸のないしっかりと整備されている斜面はスキーに対する弊害が少なくなり、スキーをスムーズに操作しやすくなります。
整備された斜面で小さいㇵの字で滑っていると自然にスキーのテール(後ろ側)がスムーズにズレてパラレルターンになるのです。
雪質のよいスキー場に行くと自分が上手くなったような気になります。
それは余計な弊害がなくスキー操作が容易になるためです。
パラレルスタンスになったら繰り返し滑って、その感覚を覚えるようにして、多少荒れた斜面でも同じように滑ってみましょう。
悪雪を滑ってスムーズなスキー操作を身につける
悪雪とはゲレンデにたくさん雪が浮いている状況です。
パラレルターンがある程度できるようになったら、パラレルターンの質を高めるようにしましょう。
スキーはスキーの長さを利用してバランスよくスムーズに滑るようにすることが上達の近道になります。
パラレルターンができるようになっても、はじめの頃はスキーを身体から離れた方向(横方向)に振り出して滑っています。
横方向にスキーを振り出すと雪の吹き溜まりや凹凸にスキーのテール(後ろ側)引っかかり、バランスを崩したり、転倒したりします。
スキーを横に振り出す動きを矯正するのは悪雪を滑るのが一番です。
悪雪ではスキーを横に振り出す方向に動かすことができません。
横に動かそうとするとすぐに雪に引っかかりバランスを崩します。
悪雪を滑ることでスキーの長さを利用してバランスよくスムーズに滑るためのスキーや身体の動かし方を自然と覚えることができるのです。
悪雪が滑れるようになると新雪や深雪も容易に滑ることができるようになります。
上手な人の後ろはおいしい
上手な人の後ろはなぜおいしいかというと、上手く滑れる可能性が高いからです。
上手な人はラインどりも非常に上手です。
上手な人の後ろを滑ることで同じラインをだどることになり、普段自分が上手に滑ることができない斜面であっても上手に滑ることができるのです。
上手に滑るにはラインどりが重要であることが分かります。
上手な友達がいれば、その人の後について滑るべきです。
上手な友達がいなくても、上手な人を見つけてその人の後ろを滑るようにしましょう。
上手な人の後ろを滑るのはお金がかからないで上達できるおいしい場所なのです。
悪雪やこぶ斜面で試してみてください。
上手な人の後ろで上手く滑れたら、次は同じラインを一人で滑りましょう。
それを繰り返していくことで上達していくのです。
私が短期間でスキーが上手くなった方法をお伝えします
私は19歳でスキーをはじめ、1年余りでSAJの2級に合格し、2年後にはSAJ1級に合格しました。
SAJ2級はクラブ内検定でハードルが低かったのですがSAJ1級は有名スキー場の検定だったのでレベルが高く、受験者の中で自分だけが合格しました。
こんな私のスキーが上達した過程をお伝えします。
運動が不得意でも大丈夫
運動が上手だとスキーもすぐに上達するわけではありません。
スキーはテニスや野球などのメジャーなスポーツとは全く別物です。
テニスの動きは卓球やバトミントンに、野球の動きはゴルフに転用できます。
しかし、スキーは他のスポーツとの類似性が低く、全く参考にならないのです。
斜面でおこなうという感覚は多くのスポーツにはないものだからです。
私も運動が得意ではありませんでした。
それでも2年余りでSAJ1級に合格したのです。
スキーが上手になりたいという気持ちが一番大切です。
七転び八起きのスキー練習
スキーをはじめた当初はすぐに上手くなりたくて、1人で宿に泊まり1人で一日中滑っていました。
プルークボーゲンで滑るのがかっこ悪いと思い、それが嫌で強引にスキーを平行にして滑っていました。
ハウツービデオを観たり、スキーの本を読んだりすることは一切しないで、ただただ自分の感覚を信じて超独学で滑っていました。
何のレクチャーも受けずに、何の情報もない状況で強引にスキーを平行にして滑ったらどうなると思いますか?
皆さんの予想通り、すぐにバランスを崩して何度も何度も転びました。
何度も何度も転びましたが、スキーが上手くなりたいという気持ちが強く、何度も何度も立ち上がり滑り続けました。
がむしゃらにスキーを平行にすることを続けていると徐々に平行に滑るためにはスキーや身体をどう動かせばよいかが分かってきたのです。
七転び八起きの末、あらけずりですがパラレルターンができるようになったのです。
ちなみに、このやり方は皆さんにはお勧めできません。
ケガのリスクがあり、スキーの情熱が高くないと続かないからです。
前段でもお伝えしたように小さいㇵの字で滑りながら徐々にプルークスタンスからパラレルスタンスに移行できるように整備された斜面を利用して練習しましょう。
へたくそでも勇気をもってスキースクールへ
私はスキーのインストラクターになる前にテニスのインストラクターをやっていました。
テニスも経験が浅い状況でテニススクールに入りインストラクターになって上手になっていった経験があったので、スキーも同じようにスキースクールに入りました。
経験が浅い人はスクールに習いに行くのが一般的ですが私はスタッフに応募したのです。
今考えると無謀な挑戦ですね。
テニスは1年を通して練習できますが、スキーはそうはいきません。
シーズンスポーツのためスキーはテニスに比べて上達のスピードがかなり遅くなります。
パラレルターンがそこそこできる状態でスキースクールに入ったのでとても大変でした。
スキーへの情熱がそうさせたのか、若気の至りだったのか、レベルの違いに圧倒される毎日でした。
しかし、スキースクールにスタッフとして入ることが上達のスピードを上げる結果になったのです。
上手い人にアドバイスをもらい、それをレッスンで生かす。
その繰り返しをしているうちに徐々に上手になったのです。
そしてインストラクターになってから1年余りが経ってからSAJ1級を受けると合格したのです。
学生であればインストラクターになるチャンスはありますが、それ以外の人はハードルが高くなります。
私はスタッフとしてスキースクールに入りましたがお客さんとして入るのもありです。
客観的に滑りをみてもらうことが短期間で上達する手助けをしてくれます。
悪雪を滑るのが一番のお勧め
スキースクールに入って生徒に教えてはいましたが経験が浅いため、悪雪や新雪に入るのは苦手でした。
スキーのテール(後ろ側)が雪に引っかかり転んでしまうからです。
お客さんの前で転ぶのはなかなかきついものです。
しかし、悪雪が滑れない=滑り方が悪い というのはわかっていました。
インストラクターの先輩にも「いくぞ」と言われると断れずに何度も何度も悪雪にチャレンジしました。
悪雪で足をとられてお客さんの前で転んで先輩に笑われたり、新雪でスキーが外れてなかなか見つからなくて焦ったりなんてことを繰り返していましたが徐々に悪雪をスムーズに滑れるスキーや身体の動かし方が分かってきました。
悪雪や新雪は滑れるようになると、滑りきる満足感や他の人が滑れない場所を滑れるという優越感などがあり、自分にとって一番気持ちの良いシチュエーションに変わっていきました。
好きこそ物の上手なれ
私はスキーをはじめてから20年近くの年月が経っていますが、まだまだ、スキーへの情熱はさめていません。
いろいろなスポーツをやってきましたが、すぐに飽きてしまいなかなか長続きしなかったのです。
しかし、スキーは違いました。
スキーには他のスポーツにはない独特の世界観があります。
全面が雪に覆われていること、斜面を利用するスポーツであることなどいろいろな要素があります。
上手くいかなくて、同期の仲間や先輩にバカにされることもありました。
悔しい思いもありましたがそれ以上にスキーが好きであることや、上手になりたい気持ちが強く、続けていくことができたのです。
まだまだ伸びしろがあると思って今でも上手くなるためにどうすればよいか試行錯誤を続けています。
短期間でスキーが上達したい人は是非スキーを好きになってください。
好きなこと、好きでありつづけることが上達のスピードをあげてくれるのです。
毎年そうですが、スキーシーズンが近くなってくると「はやく新雪を気持ちよく滑りたい!!」なんてワクワクした気持ちが強くなっていくのです。
スキー経験1年余りでインストラクターになった私が実践した5つの方法 まとめ
プルークボーゲンでいろいろな斜面を滑れるようにする
シュテムターンは上達の弊害なので行わないようにする
整備された斜面を利用して小さいㇵの字のプルークボーゲンからパラレルターンに移行していく
悪雪を滑ってスムーズなスキー操作を身につける
上手な人の後ろは最高の練習の場、ラインどりを学んで習得する
私のようにスキーへの情熱があれば、スキーはどんどん上手くなり短期間で上級者と言われるレベルまで到達することができます。
しかし、上級者といっても上には上がいるのがスポーツの世界です。
上級者になったと思っても自分の技術に満足することなく、さらに上のレベルにいけるように精進していきましょう。
その先にはもっと素晴らしいスキーの世界がありますよ。
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