皆さんの疑問や知りたいことはこの2つでしょうか?
気持ちよく深雪スキーができる方法がわからない
深雪スキーが楽しめるスキー板やスキー場が知りたい
深雪スキーの楽しみ方を教えてほしい
深雪(ふかゆき)スキーとは新雪が深く積もった雪の上を滑ることを言います。
この記事を読めば中級者でも深雪スキーが気持ちよくできる方法がわかります。
私はスキーのインストラクターを10年以上やっています。
インストラクターをやる中でいろいろな深雪に遭遇しました。
スキー歴2年足らずでインストラクターになったので、はじめの頃は深雪に入ると四苦八苦していまいた。
真新しい深雪の斜面を「先にいっていいぞ」と先輩インストラクターに言われ、意気込んで滑りだしましたが、すぐに転倒して深雪に埋まって動けなくなりました。
その後を「せっかくの良い斜面を荒らすな」と言いながら笑いながら先輩インストラクターが滑り抜けるなんてことがたくさんありました。
先輩インストラクターに教わりながら、いろいろな斜面を滑る経験を重ねることで少しずつ上手に滑れるようになりました。
上手になってくると自分の滑り方が間違っていたことに気づき、初級者であっても中級者であっても深雪が簡単に滑れる方法がわかりました。
上手になってくると深雪スキーは超絶と言えるほど気持ちの良いものにかわっていきました。
こんな私が解説をしていきます。
この記事を最後まで読むと中級者であっても、簡単に深雪スキーの醍醐味を味わうことができます。
深雪スキーで気持ちの良い超絶体験をしたい人は是非参考にしてください。
中級者でもスタンスを狭く重心を意識して滑ると深雪をスムーズに滑ることができます
スキーは多少ハの字になっていても大丈夫
深雪をスムーズに滑るにはできるだけスキー板を平行に保つようにしてスタンス幅を極力せまくすることがポイントです。
スタンスがせまいほうがスキーがばらけずに取り回しがしやすくなります。
スキーが多少ハの字になっていてもスタンス幅をせまくすることを心がければ大丈夫です。
スキーのスタンス幅がせまければスピードを利用することで身体への抵抗を軽減するために知らず知らずのうちにハの字から二の字(平行)に変わっていくのです。
スタンス幅のせまさを意識して滑るようにしましょう。
重力の方向を意識して滑ると簡単
深雪では前後左右に身体を必要以上に動かすとバランスを崩す原因になります。
斜面の方向に身体を落としていくという意識が強すぎると腰が曲がり前傾過度になり、急な落ち込みなどのイレギュラーな状況で前につんのめり転倒する原因にもなります。
バランスを崩すのを防ぐために斜面に対して垂直に立つ意識ではなく重力の方向に対してまっすぐ立つイメージをもちましょう。
重力の方向を意識すると体の傾きが斜面に対して90度よりも大きな角度になるので後傾だと思うかもしれませんがそれでOKです。
その位置がベースとなるポジションになります。
中級者段階での深雪の滑り方として最適です。
トップが少し浮くようなポジションで浮力をたくさん感じながら深雪を滑ることができます。
深雪スキーにお勧めのスキー板はファットスキーとSL競技用スキーの2種類
ファットスキーは導入にお勧め
一般的にゲレンデで使用するスキーとは違い、スキー全体の幅が広い深雪専用のスキー板です。
浮力を上げるために長さも少し長めがお勧めです。
いろいろなところを滑るのに向いているオールラウンドスキーは170cm前後が主流です。
ファットスキーの長さは175cm程度がお勧めです。
深雪に入る経験が少ない人の導入にはこのファットスキーが超お勧めです。
オールラウンドスキーでも滑ることは可能ですが、はじめは苦労すると思います。
ゲレンデに比べると深雪はスキーが外れやすくなります。
少し違った方向に身体がひねられると簡単に外れてしまいます。
深雪の中でスキー板を探すのは一苦労です。
それだけで疲れてしまいます。
深雪の滑りはじめはファットスキーで練習し、慣れてきたら他の形状のスキー板も試してみましょう。
SL競技用スキーは取り回し良好
深雪もゲレンデを楽しみたい。
でも2本スキーを所持するのは難しいという人はSL競技用のスキーがお勧めです。
ファットスキーのところでもあげたオールラウンドスキーでも良いのですが、オールラウンドスキーはSL競技用のスキー板よりも長めのサイズ設定です。
中級者が深雪に入るのを考えるとオールラウンドスキーよりも取り回しが楽なSL競技用スキーがお勧めです。
ゲレンデの高速ターンには不向きですが、それ以外ではオールラウンドに使うことができます。
深雪はショートターンがメインになるのでそれを考えてもスキー板1本の場合はSL競技用スキーが最適です。
深雪スキーで超絶体験をしたい人に勧めたいスキー場・ゲレンデ3選
新潟県 かぐらスキー場 田代エリア チャレンジバーン
かぐらスキー場は東京から近く雪質が良いので人気のスキー場です。
かぐらエリアは人が多く前日の夜に深雪が積もると朝からパウダーフリーク(新雪・深雪を求めてスキーをしている人)が集まり、オープンと同時にたくさんの人が滑るのですぐに深雪から荒れたバーンに変わってしまいます。(それもまた面白いですけどね…)
深雪を長い時間楽しむためには田代エリアのチャレンジバーンがおすすめです。
田代エリアはチャレンジバーンを除くと初級者(緩斜面)のゲレンデばかりなので、新雪・深雪を求める人はほとんどきません。
そのためチャレンジバーンは深雪の練習に最適です。
上質の雪質で長い時間深雪を練習したい人にお勧めです。
新潟県 奥只見丸山スキー場 カモシカゲレンデBコース
新潟県の小出インターの先から長いトンネルを超えて山奥にあるスキー場です。
映画ホワイトアウトの撮影が行われたスキー場として有名です。
11月から1月初旬、3月下旬から5月上旬にオープンしています。
新潟方面の天然雪のスキー場としては比較的早くオープンするのでシーズン初めの足慣らしに来る人が多いです。
3月下旬も、タイミングが合えば深雪を楽しむことができますが、なんといってもシーズン初めの12月中旬から下旬が極上の深雪を味わえます。
同じ新潟県内ですが、かぐらスキー場とは雪質が全く違います。
奥只見スキー場の雪質は水分の多い粘りのある雪で、重みを感じながら深雪を楽しむといった少し違う感覚を味わうことができます。
カモシカゲレンデAコース下部は急斜面で難易度が高いです。
カモシカゲレンデBコースで練習するのがお勧めです。
カモシカゲレンデBコースを上手に滑れるようになったらカモシカゲレンデAコースもチャレンジしてみましょう。
長野県 白馬八方尾根スキー場 黒菱オフピステ 「裏黒・URAKURO」
スキー場の頂上側にある黒菱オフピステは極上のパウダースノーが楽しめます。
八方尾根スキー場は雪質が全体的に良いですが頂上付近はさらに雪質が格別です。
3つのうち、難易度でいうと奥只見丸山カモシカゲレンデBコース⇒かぐらスキー場田代エリアチャレンジバーン⇒白馬八方尾根スキー場黒菱オフピステとなります。
深雪に自信がついてきたらぜひ黒菱オフピステにチャレンジしてみてください。
いきなり頂上に行って黒菱オフピステに入るのは中級者にはお勧めできません。
多少、他の斜面で足慣らしをしてから入るようにしてください。
全身にパウダーを感じながら超絶体験をお楽しみください。
パウダーフリークの気持ちがわかりますよ。
私が実践した深雪の楽しみ方、番外編はローカルスキー場、有名スキー場のナイター
ローカルスキー場は滑り放題
有名スキー場の深雪は競争率が高く土日だと人が多く滑れないことがあります。
そんなときにはあえて有名スキー場には行かずに、ローカルスキー場に行くようにしていました。
ローカルスキー場は地元の子どもたちがポールレッスンをやったり、友達と一緒にゲレンデを滑ったりしているのをよくみかけます。
ゲレンデのわきにある深雪や非圧雪コースをあえて滑ろうとする人は少ないのです。
土日であっても有名スキー場に比べると全体的に空いているし、深雪も滑り放題。
深雪の練習にはもってこいのシチュエーションなので深雪にはまっていた時期はよくローカルスキー場を利用していました。
ゲレンデ非圧雪コースがあるローカルスキー場を狙って深雪を楽しむのもありですよ。
新潟県の大湯温泉スキー場が深雪を滑るには最高だったのですが、昨シーズンで営業終了となりました。
残念で仕方がありません( ;∀;)
有名スキー場はナイターを狙え
「ローカルスキー場は深雪を滑れるかもしれないけどコース自体が単調で面白くないからなあ」という人もいると思います。
そんな人には有名スキー場のナイターがお勧めです。
土日のナイターに深雪が滑れるというシチュエーションはまれではありますが、トップシーズンの1月下旬から2月中旬であれば十分チャンスがあります。
日中にたくさんの人が滑っていてもそれ以上に雪が降っていればナイターでも深雪が楽しめるのです。
新潟県の石打丸山スキー場のナイターは最高でした。
日中はあまり雪が降っていなくて午後を過ぎてからたくさん雪が降り始めました。
日中できたコブの上に新雪がたくさん積もって深雪を滑ることができたのです。
深雪を滑りながら、沈み込んだときにコブを感じて、多少バランスを崩しながらも滑り切ることができました。
一定でない深雪がとても楽して、友達と一緒に「フォー!!」と声を出しながら滑りました。
ナイターという幻想的なライティングも重なり、超絶な体験にりました。
【保存版】中級者の方にお勧め 深雪(ふかゆき)スキーが超絶な3つの理由 まとめ
ファットスキーが深雪スキー導入に最適
ファットスキーで浮力の高い超絶体験を
お勧めスキー場の難易度は奥只見⇒かぐら⇒八方
レベルアップをして更なる極みを
ローカルスキー場や有名スキー場ナイターの深雪もあり
深雪スキーは今まで経験したことのない超絶な体験ができるポテンシャルを秘めています。
深雪スキーは身体への負担も少なく長年にわたり楽しめるスキースタイルです。
パウダーフリークの気持ちが少しはわかりましたか?
今回紹介した深雪スキーよりも更なる上をいく深雪スキーの世界があります。
上級者向け、初心者向けの記事がありますので是非そちらもご覧ください。
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