スキーが上手くなっていく過程にはプルークボーゲンからシュテムターン、シュテムターンからパラレルターン、パラレルターンからショートターンとある程度段階があります。
スキーが上手くなっていくときに誰もが到達したい目標がコブ斜面を上手に滑ることだと思います。
コブ斜面を滑ることができるようにならないと、スキーへのモチベーションがさがり、スキー自体をやめてしまうこともあるかもしれません。
コブ斜面は初級者、初心者にとっては難易度が高く、コブ斜面を転ばずに滑り降りることは誰にでもわかりやすい上手くなったと実感できるシチュエーションなのです。
そこで今回はコブ斜面を上手に滑れるポイントについてお伝えします。
こんにちは!! スキーブロガーのnaoberです。
私は大学生の頃にスキーをはじめ、その魅力にドハマりしてスキー場に通いつめ、2年足らずでスキーの研修生になりました。
その後はインストラクターになっていろいろなスキー場でレッスンをしていました。
レッスンのかたわら、スキー場によってちがうコブ斜面に入り、失敗してはまた挑戦することを繰り返し、少しずつ上手くなっていったのです。
自分が上手くなっていく過程をお客さんに還元し、「わかりやすい」と好評でした。
子供の頃からインストラクターをやっている人は自分が上手くなった過程を覚えていません。
そのため、実体験をお客さんに伝えられないで感覚的な表現が多くなってしまう人がいます。
わたしは大学生からスキーをはじめていたので自分の実体験を話しながらレッスンしていたので多くの人に受け入れてもらえたのです。
こんな私が解説していきます。
コブ斜面を上手く滑れないと、スキーの楽しみが半減します。
この記事を読めば今よりもコブ斜面を上手く滑れるようになります。
コブ斜面でラインを外さずに最後まで滑り切りたい人、コブ斜面が上手く滑れない人は是非参考にしてください。
コブ斜面が上手くなる5つのポイント
コブ斜面を上手く滑ることができるポイントを5つ紹介します。
今回紹介するポイントは難易度が高いものから低いものまでいろいろあります。
自分ができるものからチャレンジしてフィーリングの合うものを取り入れて練習していきましょう。
目線を意識する(難易度低)
コブ斜面だけでなくスキーで上手く滑るには目線はとても重要
目線が動きすぎると、バランスよく滑るのは難しい
目線を気をつけることで安定感のある滑りができる
コブ斜面では目線が上下に動きやすい
脚の曲げ伸ばしを使って目線が上下に動かないように滑る
バンクラインを滑る(難易度低)
バンクとは競輪場などで、カーブに沿って外側を高くした傾斜面のこと
バンクラインとはコブの上側部分の傾斜面部分をねらったライン(道筋)
コブ斜面の下側部分は上下の動きが大きくなり難易度が高い
バンクラインはコブの上側部分なので上下の動きが少なくバランスよく滑りやすい
バンクラインは下側部分よりラインが大きくなるのでスピードコントロールしやすい
スピードコントロールできるとラインを外れることなく斜面の最後まで滑れる可能性が高い
上手い人の後ろorラインを滑る(難易度中)
コブ斜面が上手い人は滑りやすいラインを選んで滑る
コブ斜面の上手い人が滑ったラインをたどって滑るととても滑りやすい
上手い友達と一緒に滑るときは、その人のすぐ後ろについて同じラインを滑る
上手い友達がいないときは上手い人を見つけてその人の少し後ろで同じラインを滑る
上手い友達が滑った、上手い人が滑ったラインを後ろからしっかり確認する
上手い友達や上手い人が滑り終わったら、そのラインをイメージしながら滑る
上手い人の後ろを滑る⇒上手い人のラインを滑る これを繰り返すと上手くなる
ベンディングで滑る(難易度中)
ベンディングとは凹凸があるとこで目線をキープして脚の曲げ伸ばしを行うこと
脚の曲げ伸ばしは常に足首を伸ばす意識でおこなうことが重要
足首を伸ばしていないと脚を曲げたときに脚部が曲がりすぎでバランスを崩しやすい
ベンディングで滑ることで身体のポジションが一定に保たれ、バランスよく滑れる
ベンディングのコツは頭が上下にできるだけ動かないように意識して、脚の曲げ伸ばしを行う
ターン孤が深いショートターンをマスターする(難易度高)
ターン孤が深いとは、山周りが長いこと
山周りが長いとスピードコントロールしやすく、暴走しない
コブ斜面は次のコブがどんどん迫ってくるのですぐに次のターンに切り返したくなる
すぐに次のターンへの切り返しを行うとターン孤は深くならない
1つのターンをできるだけ粘って仕上げてから次のターンに入る
ターン孤の深いショートターンをするコツはスキーのトップを回す意識をもつこと
スキーのテール意識してスキーを回すとターン孤は深くならない
スキーのトップを意識して回すと、深いターン孤でスムーズなショートターンができる
整地で練習してからコブ斜面で試していく
私のコブ斜面遍歴
私がコブ斜面が上手く滑れるようになった過程を紹介します。
私のやった方法が正しいとは限りません。
わたしのコブ斜面遍歴から自分が上手くなるヒントを探してください。
七転び八起き
私は大学生になってからスキーをはじめ、その楽しさに魅了され滑りまくった
とにかくㇵの字で滑るのを早く二の字にしたくて強引にパラレルターンをして転びまくった
何度も滑っているうちに内スキーをずらす感覚がわかり、転ばすにパラレルターンができた
パラレルターンができるようになると、もっと上手くなりたいと考え、わかりやすい指標であるコブ斜面にチャレンジした
コブ斜面に入ったはじめの頃はその難しさに苦労して良くても2ターンしたらすぐにバランスを崩して転んでいた。
転んでは滑り、滑っては転びを繰り返していくうちに、2ターンから3ターン、3ターンから4ターンと徐々に長い距離のコブ斜面を転ばすに滑れるようにたっていった
しかしながら、かなり転びまくった まさに七転び八起きの状態
上手い人の後ろにつく
コブ斜面で転ばないでたくさんのターンができるようにはなったが、斜面の最後までラインを外さずにすべりきることができない日が続いた
どうすれば、滑り切ることができるんだろう、上手い人を見てなんでこの人は滑れるんだろうと考えていた
そんなある日、なんとなく上手い人が滑った後を同じように滑ってみると今まで以上にラインを外さずに滑れた
「これだ!!」と思い、その後は上手い人の滑ったラインを何度も何度も滑ったり、上手い人が気にならない程度にその人の後ろを同じラインで滑った
それを繰り返した結果、荒削りではあるがコースの上から下までラインを外さずに滑ることができた
はじめた滑れたときの気持ちは今でも忘れない
何とも言えない、充実感と満足感があった
ラインを外さずに滑れるようになると、上手くなるためのコブ斜面から滑っていて一番楽しい斜面に変わっていった
コブ斜面にはまった私はいろいろなスキー場で朝から晩までコブ斜面を滑り続けた
朝8:00のオープンからナイターまで、昼飯も夕飯も食べずに、ほとんど休憩を取らずに滑った
若いからできたことだとは思うが、それだけコブ斜面を滑り切ることは魅力的だったのです。
深いターンをイメージ
コブ斜面がある程度滑れるようになった私はさらなるレベルアップを目指してスキースクールの研修生になった
スキースクールではスキーのレクチャーの仕方を習いつつ、技術的なこともたくさん教えてもらえた
その中で一番コブ斜面の滑りに活かされたのが深いターン孤で滑ること
スキースクールに入ったころはスピードコントロールという概念がほとんどなく、スキーはスピードを出して滑り切るものだと思っていた
暴走という意味が分かったいなかった
スキーを横にずらせば減速してスピードは落ちるが、それではスキーの動きにスムーズさがなくなり不安定な滑りになる
バランスよくスムーズに滑るにはターン孤を深くしなければならないことが分かった
ある程度深いターンができるようになると、うそのようにコブ斜面がスムーズに滑れるようになった
滑りの質が上がったと実感した瞬間でした。
深いターン孤のショートターンのイメージはこんな感じ↓↓
私の好きなコブ斜面シチュエーション
私はたくさんのスキー場でコブ斜面を滑ってきました。
その中でわたしが楽しかったシチュエーションを3つ紹介します。
コブ斜面はスキー場や地域によって千差万別。
同じようなシチュエーションに出会えるとは限りませんが、皆さんにも好きだと言える楽しかったのと思えるコブ斜面の滑りを体感してほしいです。
第3位 馬の背コブ斜面
馬の背のコブとはバンクラインが一定で滑りやすい状況が続くところのことを言います。
バンクに両スキーを置くようにするとスムーズに切りかわりターンが連続していくのです。
自分ではあまり意識をしないでオートマチックに滑れる状況です。
運動でゾーンに入ったという言葉を聞いたことがあると思います。
例えばボーリングで何も考えずに投げてストライクが連続してしまうこと。
ゴルフのアプローチやパターが面白いように入り、スコアがまとまること。
などがアマチュアレベルの人がゾーンに入った現象です。
それがスキーのコブ斜面でもあるのです。
馬の背の斜面ではオートマチックに滑れるだけでなく、両スキーでコブ斜面をターンごとにとらえた感覚も重なり、何とも言えない不思議なうれしい感覚に襲われたのです。
私が馬の背を感じた斜面は舞子リゾートの奥添地エリア
舞子リゾートHPはこちらから
第2位 ロングコブ斜面
コブ斜面は急な斜面にできることが多く、距離はあまり長くないのが一般的です。
特に日本のスキー場は1つのコースが短いので長い距離、コブ斜面が続くシチュエーションは希少なのです。
しかし、ロングコースにコブ斜面ができやすい状況が重なると長い距離のコブ斜面が現れるます。
長い距離のコブ斜面は技術力だけでなく体力も必要です。
技術力が高くても体力がないとコブ斜面後半で疲れてきてラインを外す可能性があります。
ロングコブ斜面をラインを外さずに滑り切った瞬間は何とも言えない満足感と充実感があったのです。
私がロングコブ斜面を体感したのはホワイトワールド尾瀬岩鞍のミルキーウェイ
ホワイトワールド尾瀬岩鞍のHPはこちらから
第1位 新雪コブ斜面
私はコブ斜面の魅力にはまり、たくさんのコブ斜面を滑ってきましたが、その次にはまったのが新雪や深雪を滑ることです。
新雪や深雪もいろいろなスキー場でたくさんのシチュエーションで滑りました。
私にとってゲレンデスキーでとても好きなシチュエーションであるコブ斜面と新雪がコラボするときがあります。
コブ斜面の上に新雪が積もりすぎで深雪になると、コブ斜面を感じることができずにただの深雪斜面になります。
しかし、コブ斜面を感じる程度に新雪が積もっていると何とも言えない楽しいシチュエーションになるのです。
新雪を滑る中でコブ斜面の跳ね返りを感じ、バランスが簡単に取れそうで取れない状況が続きます。
ハードに滑る必要があるコブ斜面に新雪が積もることで身体をやさしく受けてめてくれるので年齢を重ねても気楽に楽しく滑れるのです。
わたしが新雪コブ斜面を楽しめたのは石打丸山スキー場の観光第3エクスプレス(リフト)側の急斜面
石打丸山スキー場HPはこちらから
元スキーコーチ直伝!! コブ斜面が上手くなるための5ポイント まとめ
1.脚の曲げ伸ばしを使って目線が上下に動かないように滑る
2.バンクラインはスピードコントロールができラインを外れることなく斜面の最後まで滑れる可能性が高い
3.上手い人の後ろを滑る⇒上手い人のラインを滑る これを繰り返すと上手くなる
4.頭が上下にできるだけ動かないように意識して、脚の曲げ伸ばし(ベンディング)を行う
5.ターン孤の深いショートターンができるとバランスよくスピードコントロールをしてコブ斜面が滑れる
自分ができるものからチャレンジしてフィーリングの合うものを取り入れて練習することが重要
コブ斜面はゲレンデの中では難しいシチュエーションです。
コブ斜面が滑れるようになることは、自分が上手くなったと感じられるとてもわかりやすい指標です。
今回の5つのポイントを参考にしてコブ斜面でラインを外さずに滑れるように練習しましょう。
今まで味わったことのない、充実感や満足感が間違いなく得られるでしょう。
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