安全なバックカントリースキーの楽しみ方とは?

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例年、スキー場のコース外で楽しむバックカントリースキーでの事故が多発して死亡者もでています。
白馬乗鞍岳では雪崩が発生し外国人4人が巻き込まれ2人が死亡することもありました。
そのうちの1人は元スキーの世界王者だったのです。
バックカントリースキーはスキーの超上級者であっても事故にあってしまうほどのリスクがあります。
コース外のバックカントリースキーで木々の間を抜けて滑るのはスリル満点で他では味わえない爽快感があります。
バックカントリースキーは危険と快感が表裏一体なのです。

近年、このような問題を解決するべく、スキー場コース内でバックカントリースキーができるように整備されています。
そのため、雪崩などのリスクがなく、以前よりも安全に楽しめるようになっているのです。
安全に楽しめるようになっているバックカントリースキーですが、今回は、より安全に楽しめるバックカントリースキーの方法をお伝えします。

naober
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こんにちは!!スキーブロガーのnaoberです。
わたしはスキー経験2年足らずで研修生を経てスキーインストラクターになり、いろいろなスキー場でレクチャーをしてきました。
経験不足で深雪や新雪が苦手ではじめのうちは避けていましたが、先輩コーチに誘われていやいや深雪や新雪に入り、転びまくっていました。
ときにはお客さんの前でも豪快の転んではずかしい思いもしました。
めげずに深雪や新雪に入り続けていると徐々に滑り方がわかり、転ばすに楽しめるようになったのです。
転ばなくなってからは、あれだけ苦手だった深雪や新雪が好きになり、逆にはまっていろいろなスキー場で滑りました。

こんな私が解説していきます。

この記事を読むと安全なバックカントリースキーのやり方がわかります。
リスク少なく、バックカントリースキーを楽しみたい人は是非参考にしてくださいね。

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非圧雪を滑るリスクとリスク回避の方法

バックカントリー
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非圧雪とは圧雪車で雪面を整備されていない斜面のことです。
非圧雪のところで滑ったときに起こりうるリスクとリスク回避の仕方をお伝えします。

リスク①転びやすい

整備された斜面に比べると非圧雪のところは転びやすい
整備された斜面はスキー板への抵抗が少なく、多少強引にターンをしてもスキーは雪面にひっかからないので転ばない
しかし、非圧雪コースはスムーズにターンができていないとスキーのテール(後ろの部分)が雪面にひっかかり、簡単に転ぶ
そのため、初心者や初級者には難しい状況

リスク回避の方法はスキーのテールではなくトップを意識して滑ること
テールを横に動かしてターンするのではなく、トップを回す意識を強くもつ
トップを回すように滑ることで必要以上にテールが動かなくなりスムーズにターンができる
スムーズにターンができれば深雪や新雪でスキーのテールは引っかからないので転ばない

リスク②スキーの板がなくなる

スキーの板にはケガを防止するためにバインディングがついている
整備された斜面ではバインディングはなかなか外れないが、深雪や新雪ではちょっと違う方向にスキーが動くだけで簡単に外れる
スキーが外れても身体は転ぶまで移動するのでスキーが外れた場所が分からなくなる
スキーが外れた状況でスキーを探さなくてはならない
スキーが外れていると自由に動くことができないのでなかなか見つけられない

リスクを回避する方法は2つ
①バインディングの開放値を強めにすること
スキーが開放しないとケガをするのではと思うかもしれない
しかし、深雪や新雪では立ち木などにぶつからない限り、そう簡単に大けがはしない
柔らかい雪が身体をやさしく受け止めてくれる
開放値を強くすればスキー板が多少イレギュラーな動きをしても外れない

②必ず誰かと一緒に滑ること
誰かと一緒に滑ればスキー板が外れても一緒にスキー板を探してくれる
2人以上で探せば見つかる可能性も高い
さらに、後ろを滑ってもらえばライン上に外れたスキー板は埋まっているので容易に見つけられる

リスク③窒息の危険性

深雪や新雪を滑っていて豪快に転んでしまうと頭から深雪や新雪に埋まることがある
深くはまってしまうとなかなか抜け出せずに息が苦しくなる
苦しくなってももがき続ければほとんどの場合は脱出できるが、必ず抜け出せるとは限らない

リスクを回避する方法は誰かと一緒に滑ること
転んで抜け出せなくなっても誰かが近くにいれば助けてくれる
助けられなくても助けを呼んでくれる

滑りに自信がある人もない人もリスクを回避するために必ず誰かと一緒に滑ることが重要

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安全なバックカントリースキーの楽しみ方とおすすめスキー場

バックカントリースキー
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コース外でバックカントリースキーを楽しむのは安全が保障されません。
コース外は全くの自然でスキー場の管轄外なので安全か否かをスキー場は確認しないのです。
コース外は雪崩が起こる危険性があったり、見えない状況で切り株や石が埋まっていたりします。
自分で状況判断して滑るしかないのです。
バックカントリースキーをコース外でやるのは自己責任になります。
しかし、自己責任と言っても何か事故が起こってしまうとたくさんの人に迷惑をかけてしまいます。
最悪の場合、2次災害もあり得るのです。
自分だけでなく、自分以外の人のことも考えてコース外で滑るのはやめましょう。

バックカントリースキーを安全に楽しむ方法は、ゲレンデ内のバックカントリーコースや非圧雪コースを滑ることです。
ゲレンデ内の非圧雪コースは雪崩が起きないようにパトロールが確認しています。
雪崩が起きそうな場所はわざと雪崩を起こして、お客さんが安全に滑れるようにしているのです。
最近はバックカントリースキーを楽しみたい人が増えているので多くのスキー場でバックカントリーコースや非圧雪コースを用意しています。

今回はスキーインストラクターとして、たくさんのスキー場の非圧雪コースを滑ってきたわたしがおすすめするスキー場を3つ紹介します。

奥只見丸山スキー場

新潟県の魚沼市にあるスキー場
シルバーラインという長いトンネルをこえると雪深い地域に奥只見丸山スキー場がある
東京から少し遠いことから、かぐらスキー場などに比べると空いていて深雪や新雪を滑りたい人にとっては穴場と言える
圧雪コース、非圧雪コースがあるが、雪深い地域なのでたくさん雪がふっている日は全てのコースで極上の深雪が楽しめる (気温が高めなので少し粘り気のある雪質)
残念なことにトップシーズンの1月中旬から3月上旬はクローズ
※年によっては3月中旬を過ぎても深雪や新雪が十分に楽しめるのでかなりおすすめですよ。

奥只見丸山スキー場HPはこちら

ロッテアライリゾート

新潟県妙高市にあるスキー場
日本有数の積雪量と極上のパウダースノーを誇るゲレンデ
深雪、新雪好きのスキーヤー、スノーボーダーは一度は行ってみたい、行く価値のあるところ
非圧雪(オフピステ)は10エリア1.600kmあり、思う存分バックカントリースキーの雰囲気を味わうことができる
コース内で攻略し甲斐のあるコースがたくさんあり、超上級者であっても十分楽しめる
※東京から少し遠いが、ホテルがとてもきれいなのでおすすめです。

ロッテアライリゾートHPはこちら

斑尾高原スキー場

長野県飯山市にあるスキー場
このスキー場はツリーランコースの設置数が日本一
管理された森をコースとして安全にバックカントリースキーが楽しめる
非圧雪コースはいろいろなスキー場にたくさんあるが、木々の間を滑れるツリーランコースは希少
※コース内でバックカントリースキーが十分にできるスキー場と言えるので、一度は行ってみる価値はありますよ。

斑尾高原スキー場HPはこちら

安全なバックカントリースキーの楽しみ方とは? まとめ

<非圧雪を滑るリスクとリスク回避の方法>
転びやすい・・・スキーのトップを意識しながら回してスムーズにターンすると回避できる
スキー板がなくなる・・・バインディングを強めにして、誰かと一緒に滑れば回避できる
窒息の危険性・・・誰かと一緒に滑って助けてもらえば回避できる
滑りに自信がある人もない人もリスクを回避するために必ず誰かと一緒に滑ることが重要

安全なバックカントリースキーの楽しみ方はコース内の非圧雪コースを滑ること
奥只見丸山スキー場、ロッテアライリゾート、斑尾高原スキー場がおすすめ

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コース外のバックカントリースキーはスリル満点で爽快感がありとても魅力的なシチュエーションです。
しかし、そこに潜むリスクは自分だけでなく周りの人も巻き込んでしまうリスクがあります。

コース内の非圧雪コースはスキー場によっていろいろな違いがあり、十分、バックカントリースキーとして楽しむことができるのです。
日によって天候が変わり同じコースであっても違う感覚を味わうこともできるのです。
最近のバックカントリースキーブームでスキー場も非圧雪エリアを増やしています。
今後、魅力的なバックカントリーコース、非圧雪コースの登場を期待しましょう。

いろいろなスキー場に出向いて、安全にバックカントリースキーを楽しみましょう。

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