元テニスコーチ推奨!!まねしてほしい往年のプロテニスプレーヤー3選

プロテニスプレーヤーtennis

テニスに限らず、スポーツを覚えるときは人のまねをするところからはじまります。
まねが上手にできると上達もはやくなります。
しかし、自分は誰のまねをすればよいかわからないという人もいるでしょう。
そんな皆さんの疑問や知りたいことについてこたえていきます。

プロテニスプレーヤーのまねをすると上手になりますか?
初心者がまねするべきプロテニスプレーヤーは誰ですか?
プロテニスプレーヤーのまねをした体験談が知りたい

naober
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こんにちは!!テニスブロガーのnaoberです。
私は学生時代、テニスコーチをやっていました。
プロテニスプレーヤーのレベルの高いプレーにあこがれて動画をたくさんみて研究していました。


昔は今のように手軽にテニスをテレビでみることは難しく、グランドスラム(4大大会)以外はあまりみることができませんでした。
唯一テレビ東京で「ワールドビックテニス」という番組があり毎週ビデオに録画して繰り返し何回もみました。

国別対抗戦(デビスカップ)が放映されることもあり、海外生放送だったので、夜中まで起きて興奮してみていました。

寝る間も惜しんでいろいろなプロテニスプレーヤーのプレーをみることで、自分のプレーに置き換えて、自分にとってまねしたほうがよいプレーヤーやショットが分かるようになりました。


私が部活動などのテニス経験0からテニススクールの研修生を経てコーチになれたのは、たくさんのプロテニスプレーヤーのプレーをみて、研究したことが一要因になっています。

こんな私が解説をしていきます。

この記事を読むと自分がまねすべきショットが分かり、レベルアップにつながります。
プロテニスプレーヤーのまねをして、プロのようなショットを打ってみたい人、安定感のあるショットを手に入れたい人は是非参考にしてください。

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プロテニスプレーヤーをまねするメリット・デメリット

テニスプレーヤー
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プロテニスプレーヤーのまねをすると確実に上手くなります。
しかし、自分に合ったプレーヤーのまねをしないと、なかなかうまくならなかったり、逆に下手になってしまう可能性があります。
まねするメリット・デメリットを理解して自分がまねするべきプロテニスプレーヤーをみつけましょう。

デメリットは派手なプレーをまねしがち

プロの試合をみているとスーパーショットの応酬に目を奪われる
しかし、プロのような派手なショットをまねするとスイングを崩す原因になる
ジャンプをしながらのストローク、ジャンピングスマッシュはNG
派手なプレーで安定感のあるショットが打てるのは日頃の練習量の多さ、基礎がしっかりしているからできること
一般の人がジャンプをしていろいろなショットを打つのは安定せずミスの原因になる

プロテニスプレーヤーのまねをして上手くなりたい人は派手なプレーではなく、地に足をつけて落ち着いてボールを打っているところを参考にしましょう。

メリットはたくさんある

プロの試合をみてまねすることはたくさんある
例えばストロークの打ち方、サーブの打ち方、ボレーの打ち方、試合運び、コートの使い方
どこにポイントをおけばよいかわからない人は、そのプロテニスプレーヤーの得意なショットを参考にする

プロテニスプレーヤーとはいえ、すべてのショットが得意なわけではなく、サーブがすごい人、ボレーが上手な人などそれぞれ特徴があるのです。

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まねしてほしい往年のプロテニスプレーヤー

ボレー
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私がいろいろなプロテニスプレーヤーの実際のプレイや動画をみて、この人はまねしたほうがよい、この人はまねするべきだという人を厳選してお伝えします。

ストロークをまねするべき伊達公子選手

【伊達公子】何故そのフォームで強打できる!?20代と40代の伊達公子を交互に見る+フォーム【ライジング】

日本人女子で最も優れたプレーヤーと言っても過言ではありません。
アジア出身の女子テニス選手として、史上初めてシングルス世界ランクトップ10入り、日本人21年ぶりのグランドスラムシングルスベスト4に進出した伊達公子選手です。
163cmと世界を相手にするには小さい身体で実績を重ねたカリスマプレーヤーです。
凄いところはたくさんありますがやはりプレースメントの良さがぴかいちです。
自分は非力でも相手の力を利用して力強いボールを打ちかえし世界の名だたる選手から勝利をあげました。

「柔よく剛を制す」という言葉がありますがまさにそんな感じです。
伊達公子選手の魅力はプレースメントの良さからくる、たぐいまれなストローク力です。
劣勢の中での打ち合いでも粘り強くラリーをしているうちに徐々に自分のペースにもち込みポイントを奪っていきます。
それを可能にしたのがフォアバックのコンパクトなスイングです。
多くの選手は遠心力をつけて強いボールを打つためにラケットを回してフォアハンドを打ちます。

しかし伊達公子選手は違います。
非力でありながら自ら強いボールを打つ方法を選択せず、相手のボールにミートしやすい方法を選んだのです。これがプレースメントが、ぴかいちである由縁です。

<フォアハンドの打ち方>
相手のショットがフォア側に来ると判断した時点で低い位置にラケットを引く
そこから動かさずに前に出してボールを打つだけ
バックハンドはフォアハンドの鏡のような打ち方
左手でフォアハンドを打つように低い位置にラケットを引きそれに右手を添える
感覚的にはフォアバックともに左右の手でフォアハンドを打っている感じ

この簡単さがミート率をあげ、プレースメントの良さにもつながるのです。
ストロークが安定しない人や初心者、初級者におすすめです。

ボレーをまねするべきステファン・エドベリ選手

【テニス】貴公子と呼ばれた伝説のサーブアンドボレー!!ステファン・エドバーグ【エドバーグ】

ステファン・エドベリ選手は4大大会で数多く優勝をしていてサーブ&ボレーが特徴的です。
この選手がすごいところは、自分のプレースタイルを貫いて勝利を重ねていたところです。
サーブ&ボレーは速いコートに向いています。
エドベリ選手が活躍していた時代は4大大会のうち全仏オープン以外は速いコートだったので優勝につながったのです。
全仏オープンでは惜しくも準優勝どまりでしたが、抜かれても抜かれても前に出る姿勢は「凄い」の一言でした。
球足の遅い全仏オープンをサーブ&ボレーで準優勝することは物凄いことです。

エドベリ選手のもう一つの特徴はグリップがとても薄いことです。
現在活躍しているプレーヤーの多くは厚いグリップでスピン量を多くしてショットを打ちます。
しかしエドベリ選手は、すべてのショットを薄いグリップで打っています。
薄いグリップとはコンチネンタルグリップのことで、包丁をにぎるような形でグリップを握ります。
薄いグリップはボレーに適していますがストロークにはあまり適していません。
そのため若干ストロークに苦手意識があった様子で長いラリーは好まずチャンスがあれば前に行ってボレーで決めていました。

余談ですがテニスのコーチは薄いグリップを多用します。
何故かというと厚いグリップで打つと必要以上にスピンがかかって生徒が打ちにくいからです。
ボレーをはじめストロークまですべて薄いグリップで打つことで打ちやすいボールを出すことができるのです。
薄いグリップでストロークを打つのは生徒のレベルがあがってくると大変でした。
少しミスをするとスピン量が少ないのですぐにアウトしてしまうのです。
薄いグリップで世界のトップに君臨していたのは本当に凄いことだと思います。

<ボレーの打ち方>
フォアにもバックにもすぐに面を向けられる薄いグリップ(コンチネンタルグリップ)で握る
来ると思った方向(フォアorバック)の飛球線上にラケットを構え、手元はあまり動かさないようにして下半身を使って身体と一緒に押し込むように打つ

手だけで打つとうまくいかないので必ず身体を使って打つようにしましょう。

すべてのショットが参考になるロジャー・フェデラー選手

Nishikori (錦織) VS Federer (フェデラー)

最後に紹介するのは4大大会でグランドスラム(すべての大会で優勝すること)を達成しているロジャー・フェデラー選手です。
この選手の凄いところはすべてのショットの質が高いことです。
プロのテニスプレーヤーであってもボレーが得意であるとかサーブが強いとか何らかの特徴があります。
しかしフェデラー選手はオールラウンドなのでどのショットが凄いとは言えません。
すべてのショットが凄いのが特徴です。
得意でないところをしいてあげるとすればサーブでファーストサーブの確率がもう少し高ければ鬼に金棒で誰にも太刀打ちできなかったでしょう。
全仏オープンなどで名勝負を繰り広げていたナファエル・ナダル選手であっても歯が立たなかったであろうことが想定されます。
歴代のプロテニスプレーヤーの中で最も優れたプレーヤーであると私は思います。

技術的に何が凄いと私が思うか!それはエドベリ選手ほどではありませんが全般的に薄めのグリップでショットを打っていることです。
現在活躍しているほとんどの選手は厚いグリップを軸としてショットを打っています。
錦織選手を例にとると厚いグリップのウエスタングリップよりもさらに厚いフルウエスタングリップでストロークを打っているのです。
グリップが厚ければ厚いほどスピンが良くかかります。スピン量が多くなると多少ミスヒットをしてもアウトにならずにストロークを続けることができます。
また、相手がネットに出てきた場合にスペースが狭くても強烈なスピンでアウトにならないボールを打ち込むことができるのです。
このパワーテニス全盛の中で薄いグリップで対応するのはとても難しいことですが、それをやってのけるのがフェデラー選手なのです。
余談ですが私が20年以上前にテニススクールに入り教えるように伝えられた打ち方とほとんど変わりません。
それだけオーソドックスで基本に忠実な打ち方なのです。
テニスをはじめて間もない人はフェデラー選手のようにできるだけ薄めのグリップで練習することをおすすめします。

<グリップについて>
サーブもボレーもストロークもベースは薄いグリップ(コンチネンタル)
中級者以上の人でショットにばらつきがあり上手く打てないと感じることが多い場合は一度原点に戻り薄いグリップを試してみる
薄いグリップが上手くいかないのであれば、少しグリップを厚くするなど、自分にベストなグリップの握り方をみつけていくとよい
一般の人が錦織圭選手のようにすごい厚いグリップで打つのはNG

すべてのショットを一人のテニスプレーヤーにこだわってまねをしたい人はフェデラー選手が超―――おすすめです

わたしがまねしたのはボリス・ベッカー選手

Boris Becker vs Ivan Lendl: Wimbledon semi-final, 1989 (Extended Highlights)
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「おすすめの選手に入っていないじゃないか」と思うかもしれませんが、わたしははじめボリス・ベッカー選手のまねをしていました。

皆さんはボリス・ベッカー選手を知っていますか?
若干17歳7か月でグランドスラムの1つである全英オープン(ウインブルドン)で優勝した凄い選手です。
かなり特徴のある選手で、その破天荒なプレイに魅了されてファンになりました。
ファーストサーブはしっかりと打ち、セカンドサーブは確率重視で入れていくのがプロの世界でも一般的です。
しかし、ボリス・ベッカー選手は2回サーブが打てるのだから、どちらか入れば良いという考えから、セカンドサーブもフラットサーブでエースをねらいにいったのです。
サーブ1本で全英オープンを制したと言っても過言ではありません。
その圧倒的なプレイスタイルに憧れてよくまねをしました。

コーチになる前だったので、どのプロテニスプレーヤーが自分に向いているか否かを判断することができませんでした。
ボリスベッカー選手の厚いグリップをまねしたまま、テニススクールの研修生になったのでとても苦労しました。
厚いグリップではボールの回転にばらつきがあり、思うようにボールをコントロールできなかったのです。
テニススクールに入って薄いグリップの重要性、必要性が分かりました。
厚いグリップだけで打つのではなく、薄いグリップを経験することでさらにレベルアップすることが分かったのです。

テニスのコーチになってからはスクールで教えてもらった打ち方にも似ていることもあり全般的にロジャー・フェデラー選手の打ち方を参考にしています。
サーブについてはやはりボリス・ベッカー選手のインパクトが強く、ファーストサーブはボリス・ベッカー選手のまねをして打っていました。
今では自分のスタイル、感覚に合った選手の良いとこどりでショットを構成しています。

元テニスコーチ推奨!!まねしてほしい往年のプロテニスプレーヤー3選 まとめ

ストロークをまねしたいのであれば伊達公子選手がおすすめ
コンパクトなスイングで相手の力を利用したよいボールが打てる
ボレーをまねしたいならステファン・エドベリ選手がおすすめ
薄いグリップで飛球線上にラケットを構え、身体と一緒に押し込むように打つ
全てのショットのまねをしたいならロジャー・フェデラー選手がおすすめ
基本の大切さがわかりレベルアップができる
ボリス・ベッカー選手のファーストサーブをまねするのもあり

naober
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スポーツの上達はまねすることからはじまります。

自分のスタイルに合った選手のまねをして更なるレベルアップを目指しましょう。

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