テニスをはじめてラリーがある程度続くようになるとゲームがやりたくなります。
ゲームをやるためにはサーブを覚える必要があります。
また、ある程度サーブが打てる人は打てるサーブの種類を増やすとゲームも優位にすすめられレベルアップにもつながります。
そこで今回はテニスのサーブについて、あなたの悩みや知りたいことにこたえていきます。
サーブにはどんな種類がありますか
レベル別のおすすめサーブと練習方法を教えてほしい
どんな感じでステップアップしていけばよいか知りたい
スマッシュの打ち方も教えてほしい
こんにちは!!テニスブロガーのnaoberです。
私はテニス経験0から、2年余りでテニススクール研修生になり、その後はテニスコーチとしていろいろなテニススクールで生徒に教えていました。
はじめは私もサーブが苦手でスライスサーブしか打てませんでした。
フラットサーブはどうしても抑えが効かずにアウトばかりしていたのです。
生徒に教えながら、先輩コーチにアドバイスをもらいながら試行錯誤をして自分なりに工夫をすることで、いろいろな種類のサーブが打てるようになりました。
こんな私が解説してきます。
サーブが打てないと、ゲームにならずテニスの面白さが半減します。
この記事を読むとサーブやスマッシュができるようになりゲームがより一層 楽しくなります。
安定したサーブが打ちたい人、かっこよくスマッシュを決めたい人は是非参考にしてください。
サーブは、フラット、スライス、スピンの3種類
サーブには3種類ありますがすべてのサーブが打てるようになる必要はありません。
自分の体力や技術力などを考えて自分に合ったサーブを選ぶようにしましょう。
フラットサーブは手首の内転がポイント
フラットサーブはボールに回転をかけずにストレートに飛んでいく球筋
回転をかけないからといってウエスタングリップで打つのはおすすめできない
ウエスタングリップとはラケット面に空に向けて真上から握るグリップ
ウエスタングリップでラケットを握るとフラットサーブが簡単に打てるが切れのある鋭いフラットサーブにはならない
他の種類のサーブを打つのも難しい
フラットサーブはコンチネンタルグリップで握る
コンチネンタルグリップとはラケット面を横にして包丁のように握るグリップ
コンチネンタルグリップで握るとフラットにボールを当てることが難しくスライス回転がかかりやすい
スライス回転がかからないようにするためにはボールをラケットに当てる瞬間に手首を内転(回転)させる
手首の内転とは手のひらが外側に向くように手首を捻る動き
フラットサーブは手首をしっかり内転(回転)させてボールをとらえることが重要
スライスサーブは簡単
スライスサーブはボールに横回転がかかり、バウンドするとさらに横方向に曲がっていく球筋フラットサーブ同様にコンチネンタルグリップ(包丁のような持ち方)で握る
コンチネンタルグリップであまり手首の内転を意識しないでボールを打つと簡単にスライスサーブが打てる
スライスサーブは一番簡単なので確実に入るように練習してセカンドサーブに活用する
スピンサーブは上級者への登竜門
スピンサーブはボールに縦回転がかかり、バウンドすると上または逆方向に跳ね上がる球筋
他のサーブを同様にラケットはコンチネンタルグリップで握る
フラットサーブとスライスサーブはラケットを重力方向(地面)に振り下ろすが、スピンサーブは重力の逆方向(空に向かって)に振っていく
重力と逆方向にラケットを振っていくので体力が必要で難易度の高い打ち方
身体の開きが早いとスライスサーブになってしまう
身体の開きをおさえてボールをとらえることができるとスピン回転になる
レベル別おすすめサーブと練習方法
テニスのレベルによっておすすめのサーブがあります。
初心者や初級者がいきなり身体を大きくそらすスピンサーブを打つのは大変です。
自分のレベルをしっかりと把握した上でサーブを選んで練習しましょう。
サーブはラケットを肩に担いで打つことからはじめる
サーブはトスを上げた後に利き腕を一回転させてボールを捉えて打つ
腕を回して打つと遠心力がついて強い球が打てるが、初めはスイートスポットに当てるのが難しい
サーブの練習をはじめてまもない人、なかなかうまく当たらない人はラケットを肩に担いだ状態からサーブを打つ
肩に担いだ状態でうまくミートできるようになってから、腕を回して打つ練習をする
サーブはトスが命
サーブは他のショットと違いその場から動かないで打つ
風以外については環境に左右されないので、打ち方をマスターすれば他のショットよりも簡単
サーブの最重要ポイントは安定したトスを上げること
簡単そうに見えますが毎回安定したトスを上げるのは慣れるは難しい
安定したトスを上げるためには手首を使わずに肘を伸ばして空中にボールをそっと置くように上げる
はじめはどうしても手首を使ってしまう
そのため、トスが前に行きすぎたり後ろに行きすぎたりする
安定したトスを上げるためには身体全体を使ってトスを上げることがポイント
手先でやろうとするとどうしても一定しない
膝を曲げてから身体全体を使ってトスを上げるようにする
トスが安定したら利き手の肘を伸ばしてできるだけ高い打点で打つ
トスが安定しても上手くいかないときはラケットをおいて野球のように実際にボールを手で投げてイメージをあげる
ボールを投げるイメージをもちつつ、ラケットを握り、サーブを打つ
また、ボールを投げる
これを繰り返すと上手にサーブが打てるようになる
※スピンサーブは少し違うのでフラットサーブとスライスサーブを打つときに活用する
初心者/初級者はフラットサーブから
フラットサーブはラケット面に手を当てたのと同じ状態で握るウエスタングリップだと簡単に打てる
公共のテニスコートをみていると多くの人がウエスタングリップでサーブを打っている
しかし、初心者/初級者がウエスタングリップで打つことはおすすめできない
サーブをウエスタングリップで握ることは上達の弊害になる
スライスサーブやスピンサーブはウエスタングリップで打つことができない
コンチネンタルグリップ(包丁のようなもちかた)で握ることがすべてのショットの基礎になる
中級者、上級者を目指す人は上手くいかなくても必ずコンチネンタルグリップで打つ
コンチネンタルグリップでフラットサーブを打つのは手首を内転させることが一番のポイント
日常では使わない方向での手首の捻りなのではじめは難しいが慣れてくれば簡単
ボールに対してフレームから当てるようにラケットを出していき、当たる瞬間に手首を内転してラケット面をフラットにしてボールを当てる
はじめは内転しきらずにスライス回転がかかる
そのときは大げさに手首を内転するイメージをもつ
ラケットをボールに対して真っすぐに当てるのではなく、手首を目いっぱい捻って、ボールの左側を打つようにする(右利きの場合)
コンチネンタルグリップで狙いよりも右側に打ち出す練習を繰り返し、しっかりと手首の内転ができるようになることで切れのあるフラットサーブが打てる
中級者はスライスサーブを極めるべし
スライスサーブはフラットサーブ、スピンサーブに比べると一番簡単にマスターできる
回転がかかる分、フラットサーブよりも確立良くサーブを入れられる
中級者の人はスライスサーブで確立の高いセカンドサーブが打てるように練習する
打ち方はフラットサーブとほぼ一緒ですが手首の内転のタイミングが違う
トスを上げたらボールの右側に当てて、その後に手首を内転させます。(右利きの場合)
手首を内転させるとバウンドした後にボールがすべる切れのあるスライスサーブが打てる
練習方法は自分の振り抜いた方向に打ち出す
テニスコートでいうとデュースサイドで打つようする
はじめはアドバンデージサイドでスライスサーブを打つのは難しい
慣れるまではデュースサイドだけで肘を伸ばして高い打点で打てるように練習する
セカンドサーブとして安定して打てるようになるためには緊張した場面でもサーブが入るようにする必要がある
手先だけで回転をかけてスライスサーブを打っているとプレッシャーがないときは、ある程度のサーブを打つことができる
しかし、ここでダブルフォルトを出すとゲームをとられてしまう、負けてしまうといった緊張した場面では身体が縮こまってネットする確率が高い
緊張した場面でもセカンドサーブを確実に入れるためには手先ではなく身体全体でサーブを打つことが必要
セカンドサーブも下半身から始動して、上半身、上腕の順番に動かすようなイメージをもって日ごろから練習することが大切
上級者はスピンサーブに挑戦
スピンサーブは難易度が高い
すべてのショット中で一番最後に覚えるべきもの
スピンサーブをマスターしたら間違いなく上級者の仲間入りをしたと言える
スピンサーブは身体の開きを抑えながら下から上に向かってボールに回転をかけるように打つことが大切
練習方法としてはスライスサーブと逆でアドバンデージサイトに打つように練習する
デュースサイドはスライスサーブ、アドバンテージサイドはスピンサーブといったかんじで交互に練習するとよい
ラケットを振り抜くときに身体の開きをおさえることがスピンサーブが打てるポイント
わたしがサーブを覚えていった過程
サーブがいろいろ打てるようになっていく過程は人によって違いますが、他者の体験談は自分が上手くなっていく上でとても参考になります。
サーブの打ち方だけでなく、体験談からもヒントを得て上手くなりましょう。
スライスサーブからスタート
テニスをはじめた当時は何の情報もなくテレビを見ながらプロの真似をしてサーブの練習をしていました。
フラットサーブはばらつきが多く、サービスエリアに入れることが難しかったので、スライスサーブを多用していました。
手首を内転したほうがよいことを知らなかったので内転させずにスライスサーブを打っていました。
サーブは入るものの、威力がなく簡単に打ち返されていたのです。
コーチになって手首の内転の必要性がわかり、内転をしながらスライスサーブを打つようにしていきました。
手首の内転を意識しながら練習を繰り返すことでデュースサイドではコーナーに打ち込むことでさらにボールが滑って外側にキレていくスライスサーブが打てるようになったのです。
フラットサーブの弊害
フラットサーブはテニススクールに入るまでは上手に打つことができず、ネットに引っ掛けたり、ふかして遠くへ飛んだりしていました。
しかし、手首の内転を教わってからは安定してフラットサーブが打てるようになったのです。
フラットサーブの切れが増したのでプロのようにセンターでエースをとることもできました。
しかし、手首の内転を覚えたことで今までバレーボールではアタックを簡単に打てていたのですが、ボールを打とうとすると手首を内転しすぎてジャストミートしなくなってしまいました。
とほほ・・・自分の調整力の無さを実感しました。
スピンサーブの難しさ
スピンサーブの習得は苦労しました。
コーチになるまでは難しいのでやろうとも思いませんでした。
コーチになっていろいろなショットが打てるようになりスピンサーブにも挑戦したのです。
当時はyoutubeなどはなく、自撮りもできなかったので自分がどういう状態なのか、どうすれば上手く打てるようになるか、わかるまでに時間がかかりました。
なんでうまくいかないのか自問自答していたときにテニス雑誌の記事で身体を開かないことについて書いてあるのを見つけました。
強くスイングしようとするを腕につられて身体も一緒に開いていきます。
そのためスピンサーブではなくスライスサーブになってしまっていたことがわかりました。
その後、身体ができるだけ開かないようにスイングをするためにはどうすればよいか試行錯誤しながらいろいろと試したのです。
その結果、自分にとって身体が開かない方法はトスを上げた後にできるだけ肩を残すようにすることでした。
肩を残してスピンサーブを打つとコートにバウンドしたボールはスライス回転ではなくスピン回転をして大きくはねたのです。
なかなかできなかったのですごく嬉しかったのを覚えています。
今は、youtubeで打ち方をみたり、スマホで簡単に動画が撮れたりするのでここまで苦労はしないと思います。
上級者に仲間入りしたい人は是非挑戦してみてください。
スマッシュはサーブの応用です
スマッシュとサーブはほぼ同じ打ち方だと考えてください。
スマッシュはサーブがある程度打てるようになってから練習しましょう。
スマッシュはサーブよりも難易度up
スマッシュは相手が打ったボールが高く上がったときに、そのボールを相手コートに打ち込むもの
サーブは自分でトスを上げるので打点が一定ですがスマッシュは打点が一定ではない
そのため打ち方はほぼサーブと同じですがサーブよりもスマッシュは難易度が高い
ラケットを回してスマッシュするのは難易度が高いので慣れるまでは肩にラケットを担いだ状態から打つように練習する
肩にラケットを担いだ状態でスマッシュのミスヒットが少なくなってきてから肩を回して打つ練習をする
スマッシュが上手くいかないときは・・・
スマッシュがうまくいかない人はインドアコートで練習するのもよい
インドアのテニスコートは風がなく、天井があるのでボールとの距離感がつかみやすい
ナイターは風があるが暗くて余計な障害物が見えないのでボールとの距離感を比較的容易にとれる
インドアのテニスコートが使えない人はナイターで練習してもよい
スマッシュはフラットにボールを捉えるのが基本
しかし、慣れないうちはフラットに捉えようとするとアウトになることがよくある
そのようなときはフラットで捉えるのではなく、スライスサーブのように少し回転をかけて打つ
回転をかけた方がミスヒットが少なくなる
しっかりと構えて容易に打てるボールはフラットに、少し打ちにくいボールはスライスをかけるようにしてもよい
テニスのサーブを覚えてゲームを楽しもう!! ○○ができると簡単です まとめ
サーブの種類はフラットサーブ、スライスサーブ、スピンサーブ
サーブで重要なのは手首を内転させること
自分はどんなサーブが向いているのかわからない人は一番簡単なスライスサーブから
トスができるようになれば、スライスサーブは簡単に打てる
スライスサーブが打てるようになったら他のサーブも挑戦
セカンドサーブが失敗しない方法は手先ではなく身体全体で打つこと
下半身から始動して、上半身、上腕というようなイメージをもって日ごろから練習する
スマッシュはサーブの応用
打ちやすいボールはフラットにそれ以外はスライス回転をかけて打つ
皆さん題目の○○に何が入るかわかりましたか?
正解は「手首の内転」です。
手首の内転を覚えることが3種類のサーブをマスターするための第一歩なのです。
テニスの試合では「ゲームになる」「ゲームにならない」という表現を使います。
ゲームはサーブから始まります。
サーブが入らないとゲームにならないのです。
今回の記事を参考にいろいろなサーブを覚え、ゲームを楽しみましょう。
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